新型コロナウイルス感染症の第六派が、全国で猛威を振るっている中で大阪も過去最高の一日の感染者を更新しております。
毎日のニュースの中で著名人で誰が感染したかとか、不安が煽られる報道の中で、私の身近な知り合いで陽性になったかたも
数名でてきております。(あくまでも知り合いなので濃厚接触しておりません)本当に心配な日々が続いておりますが、
新型コロナウイルス感染症の対策として、マスク手洗いうがいの徹底をしてまずは【かからない】【うつさない】ように
年末前から年始にかけて私たちのお仕事でもあります特殊清掃が落ち着くのかと思っていましたが、今年も怒涛の年末年始になりました。
年末の寒波でかなり近畿地方でも雪が積もるくらいの気温の低下がありましたので、特殊清掃が必要な凄惨な現場であっても
気温の高い夏場との違いで、死臭(腐敗臭・腐乱臭)も強烈に嗅覚を刺激するほどでは無くて、夏場ならば強烈な死臭(腐敗臭・腐乱臭)が
嗅覚のみならず目が開けられないくらいに視覚にまで刺激する現場だと思います。今の時期は特殊清掃の作業自体をスムーズに無心で
行えるという事です。あと数か月もすればまたあの強烈な現場が待っていますので気持ち的にも何か?を温存できるのかなと。苦笑
私たちの特殊清掃現場では切っても切れない大切な事があります。特殊清掃現場といっても様々です。
例えばペットを放し飼いしてしつけをきちんとできなくて排泄物の垂れ流しがそのままの状態を特殊清掃する。これも
特殊清掃ですし、今社会問題になっておりますセルフネグレクト問題。世間一般に名前が認知されている
ゴミ屋敷。これの片付けや原状回復は特殊清掃になります。
そして、入居者が孤独死や孤立死、自死(自殺)、殺人(殺害)によっての原状回復現場。勿論故人様に限りませんが
かなりの割合でだれかが亡くなってしまった現場も特殊清掃です。
ほとんどの場合が故人様がその場所にいなくなったままの場所 いわば住居がそのままの状態で残されているわけです。
お亡くなりになられる方は高齢者から若い方まで様々ですが、近年では高齢化社会の関係もあり
高齢者の方がお亡くなりになる場合が非常に多いです。
高齢者の方が亡くなると、10人に6.7人はお亡くなりになられた方のご先祖であったりパートナーのお仏壇が鎮座しています。
御仏壇というのはわれわれSCS特殊清掃ケアサービスの考え方では、お仏壇は祭られている方の今の住処と考えます。
特殊清掃のお見積りを作るときに遺族様であったり、身寄りが無い場合であれば物件のオーナー様が依頼者になる事があります。
依頼者は少しでも安く金額を抑えたいのが当たり前です。
毎日、お仏壇にお勤めをしていた故人様の想いであったり、お仏壇に祭られているご先祖様の事を深く考えないことは
当たり前かもしれません。そんな状況なので遺族様でもオーナー様でもお仏壇は処分してくださいと言われる事が多いです。
私はそんな場合でお伝えします。申し訳ございませんが、弊社ではお仏壇は故人様のご先祖様との対話できる家のようなもの
なので、ゴミとして扱う事はできません。それでもどうしてもというならば、弊社がかねてよりお世話になっている
お寺へ持ち込んでお仏壇を火にかけてその灰を、誰も踏むことのない山の頂上付近まで三輪車で運んで土に還す。撒いて頂きます。
これをお焚き上げといいます。そして祭られている先祖であったりご家族様に対しての毎日のお勤めでお経をあげてくださります。
これを最大半年以上にかけて毎日心こもったお勤めしてくださいます。
しかしそれだけの事をしていただけるのにはお気持ちのお布施も必要になってきます。
お金の問題であれば、市区町村の環境課に連絡して粗大ごみとして取りに来ていただく選択もあります。
どうされますか?と提案させていただきます。
こればかりは何が正しいという選択肢は依頼者に決めていただく必要があるのです。
別に粗大ごみやパッカー車に処分しても誰がバチに当たるとかそのようなオカルト的は事では無くて
われわれSCS特殊清掃ケアサービスのスタッフは、15年以上にわたって大阪の高槻市にある一乗寺という日蓮宗のお寺に
今まで何100基とお仏壇をそのお寺様に持ち込ませていただいております。
新型コロナウイルス感染症の脅威が始まってからは年末のお蕎麦や除夜の鐘を中止しておりますが、
それまではお寺の大掃除と大晦日のご奉仕にずっとお手伝いさせていただいていました。
そのお寺のお上人が本当にすばらしい住職様で、1基、1基丁寧にお経をあげていただいているのを
毎回目にしているので、ぞんざいに扱う事はできません。
お上人はいつも遠慮しなくて持ってきてくださいとおっしゃって下さります。
しかし、なんでもかんでも沢山の仏壇をお持ちするとお上人の負担になると思うのです。
それくらい1基に対しての想いが伝わるのです。
われわれはSCS特殊清掃ケアサービスのスタッフはこのような縁で先祖の大切さであったり、家族、他人、自分自身の大切さに
常日頃から向き合わせていただいております。ありがとうございます。
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