作業事例

松原市にて特殊清掃と遺品整理、消臭

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大阪府松原市での特殊清掃と遺品整理、消臭作業

 

私たちが行う特殊清掃といっても色々な場合がある。

 

 

誰かがお亡くなりになっていて、感染症の心配から素人が手を出しにくいから特殊清掃。

 

 

介護などで糞尿をそのまましてしまう高齢者のお住まいがひどい状態になっています。

 

 

それを掃除してほしい。←特殊清掃。

 

 

ゴミ屋敷でゴミは片づけたけどゴキブリの糞まみれで、衛生的にも今後安心して住める

 

 

ようにしてほしい←特殊清掃。

 

 

全て特殊清掃だが、この中でも一番多いのが一番初めに紹介した、故人ありきの

 

 

特殊清掃です。

 

 

お亡くなりになる人も様々な場所で亡くなられており、どこが一番多いかとは言い難い

 

 

ですが、代表的な場所はベットや布団の上、玄関土間 廊下 和室の畳上、

 

 

トイレやユニットバスなんかでお亡くなりになられる方も多いです。

 

 

じゃあお亡くなりになられる方の年齢層はというと女性より男性、

 

 

年々高齢化が進んでいるせいか、高齢者が圧倒的に多いと思います。

 

 

孤独死を減らしたいという思いもあり、人の為になる(志事)仕事として

 

 

特殊清掃業を始めましたが、孤独死を減らせる糸口どころか、

 

 

孤独死件数に振り回されているのが現状です。

 

 

せめて無くせなくても起こった事実と真剣に向き合い私が担当する現場には

 

 

必ず故人様の悔しさ、無念さ、を胸に受け止めて痕跡を洗浄させていただいて

 

 

おります。毎日これをすることが私の志事だと思います。

 

 

大阪市松原市のおしゃれなデザイナーズマンションの一室

 

 

依頼者はマンションオーナー。

 

 

2階の部屋から強烈な匂いと大量の蛆虫が玄関から共有廊下、階段、

 

 

一階エントランスまで這いまわってるので、

 

 

住人から苦情が来たそうで慌てて110番通報。

 

 

オーナー立ち合いのもと鍵をあけ、警察が扉を開けた瞬間からさらに

 

 

強烈な腐敗臭とともに玄関先すぐのユニットバスの中で誰かが死んで

 

 

いるのは一目瞭然。

 

 

少し様子が違うのがユニットバスの扉の摺りガラスに寄り掛かっている

 

 

からではなく、内側からドアの隙間を粘着テープで目張りしている。

 

 

開けれないのでドアを電気工具で壊したら、住人とみられる女性が

 

 

練炭自殺をしていた。

 

 

浴槽の真ん中には練炭の焦げ跡で浴槽にいくつもの点の跡

 

 

洗い場の上に敷布団と掛布団を敷き詰めて練炭に火をつけたようだ。

 

 

私が現場へはいるのはもちろんご遺体を搬出して現場への立ち入り許可

 

が出てからしか入出することは認められないのだが、

 

 

状況が共有部へ蛆虫の大量流出も含めて、そうもいってられないので

 

 

ご遺体搬出後すぐの入室となった。

 

 

ご遺体が無くても、あるのと変わらないくらいの強烈はな腐敗臭は

 

 

今でも鼻の奥に残っている。

 

 

壊れたドア、洗い場にはまるで腐敗したご遺体と同じかと思うくらいの

 

 

どす紫黒い腐敗体液を吸い込んだ布団。

 

 

開くと何万匹の蛆虫が腐敗体液を食している状態。

 

 

故人の歯が4,5本抜け落ちていた。

 

 

その残った歯肉にまで蛆虫が食していた。地獄絵図である。

 

 

壊されたドアの枠には粘着テープがびっしりと残っている。

 

 

おそらく一酸化炭素が十分に充満するまで被っていたであろう

 

 

45リットルの透明ゴミ袋が今では蛆虫が大量にはいっている。

 

 

本気で死ぬことを決め練炭購入から準備をしてきたのであろう。

 

 

本気で自死行動したその覚悟と悲しみとこの凄惨さに僕は恐怖と

 

 

悲しみに震えた。

 

 

本来はユニットバスで死後長期間時間が経っていた場合は解体をします。

 

 

そうしないと完全に死臭・腐敗臭を消す事ができないからです。

 

 

ユニットバスに同じ色を吹き付ける技法はありますがコストも結構かかります。

 

 

それなら新しいユニットに交換することをお勧めします。

 

 

依頼者(オーナー)の希望でユニットバスの解体は自分の工務店を使う

 

 

との事なので、

 

 

ユニットバス以外の室内完全消臭と遺品整理をご受注いただき

 

 

施工させていただきました。

 

 

もちろん一生懸命心を込めて施工させていただきました。

 

 

ワンルームのこじゃれた一室にセンスのある小型家具の配置。

 

 

故人の人柄が部屋で伺えます。

 

 

私たちは基本的に深くは関わらないので状況は完全にはわかりませんが、

 

 

貴重品と思えるもの、わからないものは引き渡し時に依頼者に確認して

 

 

もらうようにしています。

 

 

オーナーに引き渡し時に故人のおばさんが来られていて直接貴重品の

 

 

段ボール3箱分の遺品をお渡しさせていただきましたが、

 

 

連帯保証人になっていたそうです。

 

 

今回の件ですごく心を痛めているのがわかる様子でした。

 

 

しかしこのマンションの故人と同じ階の全員が引っ越しをされるか

 

 

もう出ていってましたので、賠償問題も話し合う事になるようでした。

 

 

先日、久しぶりに近くの現場があったのであのマンションの前を通って

 

 

みると、2階は全員入居しているようで今更ですが安心しました。