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今年は職を失った方の自死現場が多かったです。

今年も残すところあと僅かになりました。SCS特殊清掃ケアサービスに関わってくださりました沢山のご縁に感謝いたします。

来年も宜しくお願いいたします。今年も一年間で沢山の特殊清掃業務をおこなってきました。

来年の年始もすでに予定が決まっておりますが特殊清掃の緊急対応等、年中無休で対応させていただいておりますので

お困りの際はSCS特殊清掃ケアサービスまでご連絡戴ければと存じます。

今年を振り返って、やはり新型コロナウイルス感染症の影響で緊急事態宣言もあり

職を失った方が多いのか、とにかく一年間で(自死)自殺現場の特殊清掃が多かったです。

孤独死(孤立死)現場も年々増えて今年も多かったですが、

中でも圧倒的に多く感じたのは特に女性が自死(自殺)された特殊清掃や遺品整理の現場を

沢山対応させていただきました。

つい先日にあった現場では懇意にして頂いてる葬儀社からの依頼でした。

娘さんが自死(自殺)されたので遺品整理を頼みたいとの事。

自死(自殺)されるかたの9割は自室にて、首にロープ等をかけてお亡くなりになられる方がほとんどです。

10年以上前に問題になった硫化水素を発生させて自死(自殺)される方はもうほとんどおられませんが、

練炭を利用した(1酸化炭素中毒)自死(自殺)もかなり少なくなってきているような気がします。

それでも年に数回は対応しているような気がします。

このように自室で自死(自殺)される方がほとんど。

ご遺族様と電話で打ち合わせした時に確認させて頂いたのですが、

お部屋でお亡くなりになられておられたのですかと。しかしどうも違うようなのです。

現地で待ち合わせしていたので、部屋へ向かうと部屋の中からご遺族の初老の男性が出てこられました。

挨拶をして少し話をしていると娘さんを突然このような形で失い、葬儀を終え数日は動けなかったようでした。

ようやく重い腰を起こして、片づけねばと決めたようです。

それでも喪失感は想像を絶するものでご遺族様のお顔には覇気が無く悲嘆に暮れている状態です。

御遺品整理の見積を作りながらご遺族様とお話ししている中で、娘さんの自死(自殺)についてお話してくれました。

河川敷で手首を切って絶命していたそうです。

半年前にご遺族様の連絡があったようでした。お金が無くて困っているとの事だったそうです。

それからは連絡が無くてこのような結果になってしまったことの後悔。

娘さんは部屋で亡くなると家族に迷惑をかけるのをきっと理解されていたんだと思います。

本来、賃貸物件での自死は、損害賠償の対象になる事がほとんど。

昔にあった現場で今でも忘れる事が出来ない事で、自死(自殺)された部屋の階全ての住人が

出て行ってしまったので、大家さんがご遺族さん対して全員分の家賃を数か月分請求するケースがありました。

家賃の請求だけでも飛んでもない金額になりますが

それだけではなくて、特殊清掃費用、消臭(脱臭)費用、リフォーム工事費用を全て支払わなければなりません。

賃貸の連帯保証人に対しては責任があるわけです。

故人様は賃貸住宅で自死すると両親に迷惑が掛かってしまう事を調べそこまで理解した上で、外にでて河川敷で絶命。

考えただけで涙が出そうでした。

お部屋には必要最低限の家財のみが残されていて、クローゼットには布団も綺麗に収納した状態でした。

故人さんの人柄がみてとれるような生活感がありました。

故人様のご冥福をお祈りすると共に残されたご家族様の悲嘆が和らぎ、一歩づつ前を向いていけるようになりますように。

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