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コロンビアのエンバーマー

みなさんこんにちは。SCSの浜田です。

以前、ふと立ち寄ったレンタル屋さんをうろうろしていると「死化粧師オロスコ」というタイトルの背表紙が目に入りました。
タイトルからしてB級ホラーかなと思いながら棚の表示をみるとドキュメンタリーとあります。興味を惹かれ、勢いで借りてみました。

内容は、コロンビアの首都サンタフェデボゴタに葬儀屋が軒を連ねる界隈があり、その通称火薬庫と呼ばれるほど治安の悪い地域で働く世界で最も忙しいといわれる年老いたエンバーマー・オロスコさんの日常を切り取ったドキュメンタリー映画です。
エンバーマーとは葬儀専門の技術者や医学資格を有した医療従事者によって遺体を消毒、保存処理を施し必要に応じて修復することを生業とする人です。
感染症対策の目的もありますが、主にご遺体をご遺族に見せる為に生前のままの形に化粧する技術者です。
無口で眼光鋭いオロスコさん、40年近くエンバーミングに従事していますが前職は警察官だったそうで、まさに死体は見慣れたものと言わんばかりに毎日数体(月に約100体!)運び込まれてくる傷ついた死体を淡々と、黙々と修復していきます。
それでいて丁寧に扱い仕上がったご遺体は、見た目のショックは和らぎ、安らかに眠っているようでした。オロスコさんの仕事はただご遺体をきれいにするだけでなく、ご遺族の心のケアに貢献しているものと思います。

私も、ただ人が亡くなった跡を掃除し、臭いを取るだけでなくご遺族やその他故人の死に関わった人達のあらゆるアフターケアに尽力させて頂きたいと思います。

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