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世界のお墓

  • 2016-02-01 (月) 18:26
  • 死臭

みなさんこんにちは。SCSの浜田です。
みなさんは自分が死んだあと、どこのお墓に入るか決まっていますか?
今の時代、お墓の場所や墓石の形、ご遺骨の供養の仕方などそれぞれいろんなバージョンが展開されています。
お墓や霊園を見る度に、学生の頃講義を受けていたドイツ文学の研究をされていた先生を思い出します。
先生の専門はドイツ文学でしたが、趣味で中欧のお墓巡りをされていて、皇帝や芸術家などの有名人から名もない兵士のお墓まで尋ね歩いたその手記を元にした本も出版されています。
先生の本は欧州の歴史やその雑学にも沢山触れられていて、どことなくガイドブックのような構成になっているので旅行に行く際に読んでおくとより一層旅を楽むことが出来ると思います。

本で紹介されていた中でもひと際印象に残ったのはモーツァルトのお墓です。
現代ではその名を知らない人はいないのではないかと思いますが、亡くなったとき彼は世間から忘れ去られ、当時の庶民階級の共同墓地のようなもの(遺体を複数同時に埋葬し、上から石灰をかけるだけ。)
に葬られたものだから、時を経てウィーン市がモーツァルトの埋葬場所を探しても遺骨が判別不可能だったそうです。
そこで、モーツァルトがほぼ埋葬されたかも?と推測される場所に記念碑を立てました。
その記念碑をモーツァルト没後100年後にオープンしていた中央墓地(聖マルクス霊園)に移動し、今に至ります。
記念碑ではありますが一応お墓です。
近年、我が国でも合祀墓、海洋散骨、樹木葬などいろんな形の弔い方がありますが、昔の人も葬り方は数多くあったのですね。

お墓と同じく、亡くなり方も人それぞれですが、さみしい思いをしないようにきちんと供養してあげたいですね。

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