- 2020-03-02 (月) 11:34
- 特殊清掃
SCS・特殊清掃ケアサービスの林田です。
新型コロナウイルス(COVID-19)の話題でちまたは一色になっています。感染者が出た際の消毒や、検疫の様子、海外のニュースで見てもお分かりの通り、従事される方は、一様に防護服に身を包んでいます。これだけちまたで防護服を見る機会が多いのは、東北大震災の際の福島原発事故で防護服を着て、作業されていたのを見たとき以来ではないでしょうか。
さて、我々の特殊清掃の現場でも防護服は必須品になってきます。ご遺体が腐乱して体液や血液が流出している状況であり、またそれらに触れた不衛生害虫(ハエなど)が、そこらじゅうに飛んでおり、各所に触れています。感染症の温床のような状況で作業するわけですから、自己防護及び、近隣への感染対策は最重要になってきます。まずは消毒作業を行い、汚染物(血液や体液に汚染された物)を梱包、撤去します。ここまで防護服必須の作業になります。
しかし、中国でも医療従事者の方が、かなり感染されているように、防護服やマスクをしていたら感染を防げるというわけでもありません。着脱の際などにどうしても隙が生じてしまいますし、マスクも隙間はどうしてもあります。医療従事者のように、日ごろの衛生意識が高い方でも取り扱いは難しいんですね。いい機会ですので、もう一度、防護服の正しい着用法や脱ぎ方などについて、確認していきたいと思う今日この頃です。しかし、こういった資材が品不足になるのは、作業するにあたっては若干恐怖ではありますね。中国に防護服をおくったというニュースもありましたが、国内で使える備蓄は確保しておいてほしいなと個人的には思います。
- Newer: 東日本大震災から9年経ちました
- Older: 大阪市中央区でゴミ屋敷の片付け