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東日本大震災から9年経ちました

東日本大震災から明日で9年たちますね。

僕は当時運送屋で働く長距離ドライバーをしていました。当時の大阪知事の依頼で震災3日後から救援物資を持って岩手県へ走ったのですが、

大寒波が襲来していた時期と地震の影響で交通事情もかなり麻痺しており、大雪での通行止め区間や磐越道と東北道の交差付近の陥没などもあったので、大阪を出発してから20時間近く経ってようやく岩手の盛岡北インターを降りました。そこから津波が襲った海側までの距離も、山道だと100キロ近くありましたので、雪の影響で道路が圧雪する中での運転は本当に怖かったです。そうして走ってようやく海側が見えたとおもったら、津波で破壊された宮古市の街並みを360度みて身体が震え上がった事を今でも鮮明に覚えています。あれから9年経ち、復興も着々と進んでいる所もあれば、人口減少の大きな問題も重なってうまく進むどころか廃業する事業者も、とある市では100件以上あるとニュースでみました。人口減少と廃業だけではなく、深刻な問題も年々増え続けています。我々の仕事にも深く関係する孤立死や孤独死問題です。僕も阪神大震災後の災害公営住宅で起きた、孤独死等の特殊清掃や遺品整理の作業を何度もしました。やはり死後数か月から1年近く発見されていない現場もありました。

東日本大震災後、災害公営住宅で誰にも看取られる事無く亡くなる【孤独死】が昨年末までの統計で、岩手・宮城。福島3県合計251人となり、仮設住宅での統計243人を上回ったそうです。仮設住宅そのものがお役目を終え無くなった事が大きく影響しているとはいえ、震災後に今まで住んでいた若い働き盛りの人が地元を離れてしまって、高齢者の人口比率が増えた事で。65歳以上の高齢者が全体の76.9パーセントにもなることから阪神大震災の時と比べても、高齢者が圧倒的に多くなっています。死後2日以上経ってからの発見が59.9パーセントにもなることから、高齢者の安否確認などの見守りサービスの人員不足を補う策を考えなければいけませんね。

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