9月に入社した野々山です。
特殊清掃の世界に飛び込み、驚いたことの一つが、
エレベーターのない5階以上の建物で暮らす
ご高齢の方の案件の多さです。
特殊清掃を行い荷物の運び出しをする我々にとっても、
骨の折れる作業になりますが、
自室まで階段で重い荷物を運び、日々暮らしていた故人を思うと、
日本の高齢社会と住宅事情について考えざるを得ません。
おまけに電車の最寄駅からも遠く、
近隣にお店も少ないエリアも珍しくなく、
時折、「都会の買い物難民」といった形で報道でも取り上げられることがありますが、
深刻な社会問題だと感じます。
また、配偶者を亡くし、その荷物を整理できないまま、
2人分の荷物(時にはご子息の思い出の品も)に囲まれて、
亡くなられている方も多くいらっしゃるようです。
先にも述べたように、エレベーターのない物件から荷物を運び出すことは
骨の折れる作業ですし、
家族の物とはいえ、自分のもの以外の荷物整理は、神経を使う作業です。
整理できないままお亡くなりになった場合、
ほとんど物はご遺族に形見分けされることもなく、処分されてしまいます。
もしも、ご家族に持っていてほしいものがあれば、
生前にきちんと整理しておくことが最善だと、日々仕事をしながら感じております。
生前の荷物整理も弊社で承ることが可能ですので、ぜひともご相談下さい。
- Newer: ゴミ屋敷の特掃
- Older: 入社して初めての特殊清掃の作業に行きました。