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脳裏に焼き付いてる自殺現場

世間では盆休みですね。私の仕事は休みはあってないようなもの。ゴールデンウィーク、盆、正月も電話がなれば緊急出動します。勿論今年のお盆休みも仕事です。例によって前回ブログに書いた自死(自殺)案件が続いております。
私は今まで様々な特殊清掃の現場を体験してきましたが、その中で脳裏に焼き付いている首つり自殺現場があります。
それは、数年前に大阪市内の中心部にある今時の1LDKのデザイナーズマンションの一室でした。当時、マンション管理会社の担当と玄関前で顔合わせ。そして一緒に対象部屋へ行くと、管理会社の担当者は鍵だけを開けて距離をとり、私は玄関前に給水シートを準備して、足カバーと手術用の手袋を装着し、玄関を素早く開けて身を投じすぐにドアを閉めて室内へ。玄関から廊下、そして注意深く足元から全体を確認していくと、とても真新しいおしゃれなデザイナーズマンションの室内に似つかわしくない強烈な腐乱臭。そして玄関から廊下、そして洋室にかけて地面には大量の蠅の死骸がありました。踏まないように注意しながら洋室のドアを開けると、まず目にはいったのが室内の真ん中にぶら下がり健康器がありました。部屋の中心にセットされた健康器の本来手でぶら下がる為に掴むであろう場所にはロープが食い込んだ後があり、鉄のフレーム下部と健康器の下部引かれたマットにはあふれ出るほどの腐敗体液や血液などでどす黒く強烈な腐乱臭を放ち、部屋一面のフローリングに脂が浮いた状態でした。しかし、私は部屋を観察しながらある違和感を感じました。生活感が全く無い殺風景。まるでどこかの業者が遺品整理をしたのかと思うほどなのです。注意深く見ると部屋の真ん中にぶら下がり健康器、そして傍には2段の脚立 小さなちゃぶ台には部屋のマスターキー、ぶら下がり健康器の説明書、取り付け用工具、120リットルの大型ゴミ袋、新品の軍手2足が丁寧に並べてありました。そして部屋の隅っこには新品の脚立が袋に入ったままの状態で置かれていたのです。そのほかは台所には最後に飲んだであろうパックのお茶にストローが刺さった状態で置かれていて、それ以外の遺留品や残置物などは全く何もないのです。自ら命を絶たれた故人は、自殺を結構する前にすべての整理を終わらせたのでしょう。家電から何まで部屋を明け渡すだけの最低限の状態にしていたのでしょう。テーブルに置かれたものがそれすべてと故人の人柄の良さが伝わってくるようでした。おそらくテーブルには遺書や身分証明できるものが置かれていたのでしょう。それは警察が現場検証をしたときに搬出したのだと思います。自ら首を吊って絶命した後に自身のご遺体を降ろす人にまで気を使えることが普通できるのでしょうか?そこまで良い人が死にたくなる原因なんてわかる由もなく。今でも思い出す名もわからぬあの現場で自ら命を絶たれた人。どうか次生まれ変われるならば最期まで幸せな人生を過ごしますように。そう心から願います。
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