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蛆虫・蛹・蠅

  • 2020-06-05 (金) 16:33
  • 死臭

SCS特殊清掃・ケアサービスの岡本です。

空気がジメジメしだす梅雨の始まりが近づき、連日気温が30度近くまで上がる、汗ばむ季節になりました。

特殊清掃の現場件数も増えてきました。夏場では冬場とは違い、孤独死や孤立死、自殺された方のご遺体の発見が遅れると大変な事になります。夏場では丸1日もすればご遺体は腐敗の進行が早くて、強烈な死臭を発する事になります。死臭が腐敗臭となり、より強烈な臭いを発すると同時に御遺体自体が腐敗して、肉体、血液、体液がドロドロに溶けて流れ出る事になります。ご遺体から発する強烈な死臭及び腐敗臭を蠅が嗅ぎ付けてきて、どうにか室内のご遺体を食べようと侵入を試みます。近年の分譲マンションのような気密性の高い建築構造では、夏場でも発見が遅れて強烈な死臭や腐敗臭が充満していますが、蠅が侵入することはほぼ不可能です。しかし昔から存在するコーポやハイツ。関西では文化住宅と言われる昔ながらの長屋。そして築30年は超える賃貸マンションでは、必ずと言っていいほど蠅が侵入して、ご遺体に卵を産み付けます。なぜ、ご遺体に蛆虫は発生するのか?と昔から良く聞かれます。正解は、ご遺体から発生するのではなくて、必ず、蠅が室内に侵入してご遺体に卵を産み付けるわけです。1匹の蠅が産み付ける卵が約100個から150個をご遺体に産み付けたのちにそれが羽化して蛆虫になります。その蛆虫たちの栄養分でもあるご遺体を食し、成長させて成虫になる為に暗所で隠れるように蛹になります。それがまた大量の蠅へと成長するのです。先日の現場でも大量の蛆虫が玄関から共用廊下へ飛び出していて、廊下から隣室へと入りこんで行く始末でした。そうして1週間後には隣室での蠅の発生になったわけです。蛆虫、蛹、蠅の駆除にはある業者がバルサンを使用して被害が拡大した話も聞いた事があります。本来蛆虫は暗い所と餌があればそこでじっとして、成虫になるのを待つのですが、SCSの特殊清掃では、IGR剤(脱皮阻害)やスミチオン乳剤といった薬剤を使用して、じんわりと殺虫する方法を選びます。バルサンのような燻蒸系の殺虫剤を使用すると蛆虫は呼吸が出来なくなり苦しみの中で、すごく早いスピードで暗闇の奥、奥へと逃げ込むわけです。その逃げ込んだ先は階下の部屋であったり隣室であったりします。そうなると被害がとんでもなく広がる事になっていきます。そうならないように蛆虫は直接バキュームできるほうが確実であり、フローリングや巾木の内装仕上げ材の1ミリ以下の隙間からも入り込んでいくので、内相下地材を解体するとその隙間には蛆虫や蛹がびっしりと敷き詰められている事もしょっちゅうです。完全駆除する事はほぼ不可能になってきますので、蠅の成虫に孵して、エサが無い状態で死んでもらうのが確実性が高い殺虫方法になります。最大で3週間近くは蛆虫→蛹→蠅のサイクルが続くわけです。

孤独死や孤立死があった部屋で蛆虫や蠅の大量発生でお困りの際はSCS特殊清掃・ケアサービスまでお問合せください。

0120469466

 

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