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スタッフのつぶやき Archive

緊急事態宣言延長

SCS・特殊清掃ケアサービスの林田です。

緊急事態宣言が延長されました。大方の予想通りでしたが、どこまでいけば解除になるのかという基準は提示して頂ければありがたいですね。但し、ワクチンや治療薬が開発されるまでは、なんとも手の施しようがないわけですから、ある程度感染者数が減ってきて、感染経路がおえるようになるまでになればということなんでしょうが。北海道はいち早く宣言を出して、収束に向かっているような状態にみえたのですが、今は第2波がきている状態です。解除になっても油断すればあっという間にまた感染拡大に向かってしまうでしょうね。台湾はいち早く抑え込みに成功していますので、無観客ではありますがプロ野球に試合も開催されています。中国や韓国でも、多くの人が行楽地にでかけている様子が報道されていました。ヨーロッパでもロックアウト解除の動きがみえています。一方でロシアで感染拡大がすすみ、アフリカでも感染拡大の兆しがみえています。自国が抑え込みに成功しても、他国からの流入も警戒しなければなりません。そうすると、各国の往来の再開までにはまだまだ時間がかかりそうですね。海外生産や、海外輸入に頼っていた製品や食糧品の安定供給はまだまだ難しそうです。このことをを契機に、海外頼りになり過ぎてしまった産業構造について考えなおす必要があるでしょうね。特殊清掃に必要な物資も消毒に必要な物資と重なりあっている部分が多いです。我々の業界も調達先については、長期的な視点で注意してリスクマネジメントしていかないといけませんね。

死亡後に新型コロナウイルスの陽性判明

SCS・特殊清掃ケアサービスの林田です。

自宅療養中に新型コロナウイルスの感染が原因でお亡くなりになったというニュースが何度か報道されています。自宅療養から軽症者は隔離用のホテルに入ってもらえるように方針転換が進んでいるようです。一方でお亡くなりになった方の死因が後に新型コロナウイルスの感染によるものだったケースもでているようです。基本、体調が悪くなって救急車で病院に搬送された場合や入院している場合、自宅で終末医療などの場合は(かかりつけ医)お医者様が死亡の確認を行うことになります。一方、自宅などで突如お亡くなりになった場合は警察が来て検視を行うことになります。事件性などがあれば、ここから司法解剖などにまわされたりします。おそらく検視の際に今まで、防護服を着て検視などは、よほどなにかの感染症が疑われるケースでなければ行われていなかったと思います。しかし、今ではどなたが感染しているかわからないような状況です。病院でも他の症状で入院を受け入れた後に感染が判明するケースがでています。特に救急医療の現場はかなり逼迫している場所もあるようです。検視官の方も同じようなリスクにさらされているようです。警察庁でも疑われる場合には防護服着用などを通達しているようです。但し、自衛隊などは災害派遣や、動物などの防疫も行っているのでそうした医療物資も確保しているでしょうが、警察ではそこら辺の確保はどうなっているのでしょうか。備品を確保していればいいのですが、今は調達も難しい状況です。色々な現場で皆さん戦っておられて応援したい気持ちです。

大阪市犯罪被害者等の支援に関する条例

SCS・特殊清掃ケアサービスの林田です。

4月1日から大阪市では、「大阪市犯罪被害者等の支援に関する条例」が施行されることになりました。この条例では、犯罪被害の発生の初期段階に市役所側から犯罪被害者等に接触を図るなどして、犯罪被害者等の状況に応じたアウトリーチ支援を行うようです。その他に見舞金の支給や日常生活の支援や相談及び情報提供といったことがなされるようです。先日もテレビで放送されていましたが、こういった条例が制定されている自治体はまだ少ないようです。大阪市でもやっと施行されたということです。活動をされておられる方のインタビューでもありましたが、条例が制定されている自治体では支援が受けられて、そうでない自治体では支援が受けられないというような不公平感をなくしていきたいということで、各自治体に働きかけを行っているようです。今回の条例では、初期段階から自治体の方からアプローチできるようになっていますので、そういう面では非常に良いのではないでしょうか。やはり、犯罪被害にあわれますと、様々な心労に物理的負担がかかってきます、被害者の方の方から、制度を調べて、支援を自発的に受けていくといったことは非常に難しいのが実情です。こういった制度を活用されて、少しでも助かる犯罪被害者の方が増えるといいですね。自治体だけではなく、警察の方でも、犯罪被害者支援のための制度はありますので、こちらも活用されていくようになればいいですね。

日本の司法制度では長らく、犯罪者側の人権などに配慮する面が重視され、被害者側に対する配慮が不足していたと言われています。まだまだ、改革していく部分はあるとは思いますが、犯罪被害にあわれた方々が少しでも物理的には助かるような社会であってほしいと願います。

感染症と葬儀

SCS・特殊清掃ケアサービスの林田です。

連日、新型コロナウイルスの感染についての報道が止まりません。今回は葬儀について考えてみたいと思います。志村けんさんの訃報についてのニュースで知られた方も多いとは思いますが、普通の御遺体は24時間は火葬できなくなっているのですが(万が一蘇生の可能性があるため)、感染症法の規定でこの新型コロナウイルスでお亡くなりになった場合は24時間以内に火葬されることになります。それに加えて、新型コロナウイルスでお亡くなりになった場合、御遺体とご対面するとまだウイルスが排出される可能性もあるため、納体袋に納められて、棺などもテープで目張りして搬送するケースも多いようです。火葬場の方や、御遺体を搬送する葬儀業者の方への感染リスクもありますので、致し方ないですよね。これによって、葬儀もご遺骨だけの状態になって、最後のご対面ができないケースも多くなっています。病院でも隔離されていますので、容体が変化したら、その次にご対面できるのはご遺骨だけといった悲しい事態になってしまいます。また葬儀自体も感染リスクが高くなってしまうことを考慮して、自粛や規模縮小の動きがみられます。本当でしたら、志村けんさんのような方は、盛大な葬儀でお見送りされるような人だとは思いますが、今の時期は難しいですよね。おそらく、この新型コロナウイルスの感染が収束してから、お別れ会のようなものが行われるのではないでしょうか。その時は皆さんで盛大にお見送りしたいなと思います。

さて特殊清掃の現場でも御遺体の発見が遅れて、御遺体が傷んでしまうと、納体袋に入れて棺に入れられることになります。死臭もかなりひどいですし、冷蔵庫から火葬場へ直行といった形になってしまいます。通常の葬儀の形態をとるのは難しいですね。御遺体を一目みることも難しいです。弊社でも特殊清掃の場合は、付随して直葬という形で、御遺体を迎えに行って、火葬を行っております。やはりこういう形でのお見送りというものはつらいものがありますので、皆さんにはできれば経験して頂きたくないと思います。

炎上

SCS・特殊清掃ケアサービスの林田です。

「100日後に死ぬワニ」ツイッターで連載されていて話題になっていたのですが、先ごろ連載が終了しました。何気ない日常を送っているのに、死まであと何日となっていることから、人の生死について考えさせられるといった観点で話題になっていました。

連載が終了して大団円になるかと思われたのですが、その後に矢継ぎ早に、書籍化、映画化、グッズ販売、いきものがかりとのコラボ楽曲発表という怒涛の展開によって、炎上してしまいました。電通案件といったキーワードもかなり発信されましたが、作者の方などの談によれば、始めから企画ありきではなく、徐々に賛同者が増えていった結果、こういった展開になったということでした。中にはお金儲けして何が悪いのといった擁護意見も結構ありますが、お金儲けをしていること自体にそれほど批判は無いように思われます。クリエイターの方がこういったことでお金を儲けることは普通のことですので、そこに異を唱えているというよりは、終了してすぐのこの怒涛の展開に白けてしまったというのが実情ではないでしょうか。「死」というセンシティブな問題に対しての切り口が話題になり、自分自身の生死観についても考えさせられる作品だっただけに、それがあっという間に「お金」のニオイにかき消されたことに対して。違和感や嫌悪感が発生してしまったんでしょうね。

特殊清掃の現場は「死」と隣合わせになります。また、これは葬儀業界の方が一番わかっておられると思いますが、ご遺族様へのご対応は非常に気を遣います。葬式には失敗は許されません。冠婚葬祭ということで、結婚式と葬式を両方扱われる業者もおられます。失敗してはいけないのは同じですが、結婚式はおめでたい席ですので、少々の失敗は笑い流せるところもあります。しかし葬式で失敗すると、これは許せないこととして一生刻まれることになります。それほど「死」というものはセンシティブなものなんですね。「100日後に死ぬワニ」の読者の方も、ご遺族的な気持ちで余韻に浸っておられたんだと思います。そこにお金儲けというニオイがして葬式を失敗されたのと同じ気持ちになったのではないでしょうか。「死」というものについて改めて考えさせられた作品ですが、もう少し色々な配慮をして展開してゆかれるのが良かったんでしょうね。これからの書籍化、映画化、グッズ販売が上手くいくかは微妙なところかもしれませんね。

大阪と兵庫の往来自粛

SCS・特殊清掃ケアサービスの林田です。

3連休最後の日曜日です。気温もいい感じで天気も良く、本来であれば絶好の行楽日和ですね。桜の開花のニュースも伝わってきましたし、春到来といった感じですが、実際には新型コロナウイルスの問題で、行楽日和とは言っていられない状況です。3連休に入る前の金曜日には、大阪府の吉村知事から、大阪~兵庫間の不要不急の往来を自粛してほしいとの要請がありました。首都圏もそうですが、関西圏も通常の生活において、各自治体が密接にかかわっており、往来を自粛することについては様々な意見があるようです。色々と意見はあるとは思いますが、不要不急ということで、必要な移動まで制限するといった意図はないと思いますし、ここで油断せずに気を付けてほしいというような政治的なメッセージも込められているでしょうね。難しいですが、感染予防には気を付けて、経済もまわしていけるように頑張っていきたいですね。

さて、弊社でも大阪だけではなく、兵庫に行ったり、京都に行ったり、滋賀に行ったり、和歌山に行ったりして特殊清掃を行います。特に兵庫方面は、尼崎市や神戸市など人口が多い都市が多いので、行く機会が多かったりします。それだけにやはり、近畿圏全体の新型コロナウイルスの感染状況というのは気になりますね。首都圏、関西圏以外では愛知県を中心とした地域も感染状況は油断ならない状況になっています。そちらの方面にも特殊清掃に行くことはありますので、これからも油断せずに、困っておられる方のために、必要な仕事の往来は果たしていきたいと思います。

死活問題

SCS・特殊清掃ケアサービスの林田です。

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが宣言されました。イベントの自粛なども行われ、経済への影響が非常に大きくなっています。歓送迎会の中止などによって飲食店も影響を受けています。またお花屋さんなども、卒業式などの中止によって影響が出ているようです。観光・遊戯関連や交通関連はもちろん、小売り業などでも買い控えなどの動きで売り上げが落ちているようです。経済への影響が大きくなるなか、大阪府では、イベントも一斉で自粛ではなく、感染拡大につながらないようなケースに関しては再開していく方針のようです。感染拡大のためには出歩かない方がいいですが、それで経済活動が完全に死んでしまうと、二次的被害が大きすぎます。ここら辺は難しいかじ取りになりますが、政治の見せ場だとは思いますので、ここは国はもちろん各自治体の首長にも頑張って頂きたいですね。有事の際にこそ政治家の真の力量が発揮されるのではないでしょうか。

特殊清掃の仕事をしていると自殺の現場にも行くことは多々あります。人間関係の問題もありますが、経済的な問題で自殺される方も大勢います。こういった状況ですと経営がいきずまって倒産してくるところも出てくる可能性は十分あります。もうすでに持ちこたえられなかった会社もあります。孤独死の場合は自然死なので、発見が遅くなったことによって悲惨な状況になったとしても、納得できる部分があります。しかし自殺の現場の悲惨さというのは、それとは別のものがあります。霊感とかそういったものがあるわけではありませんが、やはり何かズシッとくるものがありますね。やはり悲しいことですよね

新型コロナウイルスの影響が経営の死活問題になってるようなところもあると思います。楽観的なことは言えませんが、感染がおさまれば、インフラが破壊されたわけではありませんので消費マインドさえ変われば、V字回復もあり得ると思いますし、そう願いたいです。今が耐え時、我慢の時です。ウイルスの脅威に一丸になって立ち向かい、克服していきたいですね。

犯罪被害者支援

SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。

孤独死というのが社会問題になっていますが、基本的には自然死です。その人の生活状況やそれまでの人間関係によって、発見が遅れる日数には差がでてきますが、ある程度はご遺族様(なかには身寄りのない方や、疎遠になってしまった方もいらっしゃいますが)のなかでもしょうがないと割り切れる部分があると思います。

こうした孤独死の後の場所の片付け・清掃とは別に、特殊清掃の場合、自殺や犯罪による場所の片付け・清掃もあります。犯罪によって、ご遺族になってしまった場合、犯罪被害者支援として、警察庁では相談窓口や、各種の補償などの制度を設けています。またそれとは別に犯罪被害者支援のための団体などもあって、そこで支援などを行っている場合もあります。殺人事件などに遭遇することは確率的には低いですが、普通に生活していても事件に巻き込まれることはあります。怨恨などによる殺人が動機としては一番多いといわれますが、全く関係なく通り魔的な殺人や、突発的な殺人なども世の中発生することはあります。警察庁でも犯罪被害者の方に対するサポートはどんどん拡張するような流れにはあると思います。しかしいかんせん税金である以上、予算の壁というのは存在します。また交通事故のように保険でお金を支払われるといったことがありません。(民事による損害賠償は可能かもしれませんが、資力が無ければ支払ってもらえません。)海外では寄付などの行為については日本より意識が高いように感じます。日本でも地震や大雨などの被害の際に、芸能人や有名人の方の多額の寄付が話題になったりします。災害などの場合は、ニュースバリューが大きいので、いたるところから寄付が多くなりますが、いかんせんこうした犯罪被害者支援の寄付については、継続的な話題になりにくいものです。もちろん、お金で気持ちが晴れることはありませんが、生活基盤を失って、生活に困るといったことがないようにしていくことは必要です。こうしたことがあると知ってもらうことが重要ですよね。私も一助になるようなことをしていきたいです。

2019年の大阪府での孤独死件数の統計

SCS特殊清掃ケアサービスの岡本です。
年々増えているのが実感できる孤独死問題について、先日大阪府警の発表があった昨年1年間での孤独死(自殺含む)の件数。
孤独死の定義を亡くなってから発見されるまでの日数が2日以上経っているとすると2996人になるらしい。
これは大阪府下で毎日8.2人が孤独死してから発見されたことになる。
2996人の中でも年齢別では70歳以上では1699人と圧倒的に高くやはりおひとり様の高齢者が多いのがわかる。
だが孤独死(発見まで死後2日以上)するのは高齢者だけではなく10代~20代でも29人 30代は33人といる。
私自身も特殊清掃の現場作業でほぼ毎日のように孤独死現場へいっているのでその中には
若者が住んでいた部屋にも何度も訪れた事がある。若者は 高齢者よりも他人と接し会話する機会が多く、仕事や学校での
人間関係が高齢者よりも多く、スマホ等で1日連絡取れないだけでも誰かしらが 心配して家に来てくれる事も多いだろう。
なのでこの若い世代での1年間での孤独死件数としてみればまだ少ないと思える。
一方で亡くなってから経過した時間では2~3日が923人 4~6日が508人 7~29日1183人 1か月以上では382人となるようだ。
ここで注目すべきは7~29日1183人と一週間以上たってから発見される。
やはり圧倒的に独居の高齢者が多いのが実感できる。 高齢者になるにつれてまわりと関わりたくないという傾向が多い。
最近知り合った高齢の方との飲み会話の中でも【孤独死のワードが冗談でもたくさん出てくる。
【どうせ1人で孤独死するから】【わしが腐ってたら後はお前に任せる】 などと私の仕事を知っている方は
しょっちゅう酔いに任せて笑いながら話してくる。本当にそんな日は来てほしくないものだ。
後は、全体のうち遺族さんが見つからないなどの理由で身元が判明しなかったケースでは
今年1月時点で2.4パーセントにあたる71人もいたようだ。
お一人様と高齢化が進むにつれて、親戚、子孫も居ない状態で亡くなってからも骨の引き取り手が居ない。
これからの日本でもこの問題はもっと深刻化することになっていくのだろう 。

裁判員裁判の意義

SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。

兵庫県洲本市で一家5人の方が殺害された事件で、大阪高裁は一審での裁判員裁判での死刑判決を破棄し、無期懲役判決を下しました。こういった仕事柄、事件現場の清掃・処理に行ったりもします。やはり事件現場というのは凄惨なものですし、ご遺族の方の心労というものははかりしれないものがあります。いま神奈川県のやまゆり園での障害者殺傷事件の裁判も行われている最中で注目されていますが、今回の死刑判決破棄にも心神耗弱状態での犯行という点から減刑がなされているようです。昨年から、一審での死刑判決が破棄され、無期懲役が確定されるケースが連続しています。大阪でのミナミ通り魔殺人事件、埼玉での熊谷連続殺人事件と連続で一審での死刑判決が破棄され、無期懲役とされています。死刑制度の是非や裁判員による量刑確定の是非といった議論される問題はあるにせよ、実際に市民感覚を裁判に反映させようということで始まった裁判員裁判に対して、裁判所側からの反抗とみなされてもしょうがないようなイメージを持ってしまいます。一審では裁判員になられた方は苦悩を持って、死刑判決を提示されたことだろうと思います。こうも簡単に高等裁判所でひっくりかえされるのでは、ご遺族の方はもちろん裁判員の方も徒労を感じられることでしょう。そもそも論として、裁判員制度が始まった理由なども考慮して、死刑基準(永山基準)の見直し、刑法(心神耗弱による減刑)(自己責任からくるクスリ等による心神耗弱の問題点)の問題点等、司法府、立法府は自身の役割も考え直して頂けることを期待します。

 

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