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2019年の大阪府での孤独死件数の統計

SCS特殊清掃ケアサービスの岡本です。
年々増えているのが実感できる孤独死問題について、先日大阪府警の発表があった昨年1年間での孤独死(自殺含む)の件数。
孤独死の定義を亡くなってから発見されるまでの日数が2日以上経っているとすると2996人になるらしい。
これは大阪府下で毎日8.2人が孤独死してから発見されたことになる。
2996人の中でも年齢別では70歳以上では1699人と圧倒的に高くやはりおひとり様の高齢者が多いのがわかる。
だが孤独死(発見まで死後2日以上)するのは高齢者だけではなく10代~20代でも29人 30代は33人といる。
私自身も特殊清掃の現場作業でほぼ毎日のように孤独死現場へいっているのでその中には
若者が住んでいた部屋にも何度も訪れた事がある。若者は 高齢者よりも他人と接し会話する機会が多く、仕事や学校での
人間関係が高齢者よりも多く、スマホ等で1日連絡取れないだけでも誰かしらが 心配して家に来てくれる事も多いだろう。
なのでこの若い世代での1年間での孤独死件数としてみればまだ少ないと思える。
一方で亡くなってから経過した時間では2~3日が923人 4~6日が508人 7~29日1183人 1か月以上では382人となるようだ。
ここで注目すべきは7~29日1183人と一週間以上たってから発見される。
やはり圧倒的に独居の高齢者が多いのが実感できる。 高齢者になるにつれてまわりと関わりたくないという傾向が多い。
最近知り合った高齢の方との飲み会話の中でも【孤独死のワードが冗談でもたくさん出てくる。
【どうせ1人で孤独死するから】【わしが腐ってたら後はお前に任せる】 などと私の仕事を知っている方は
しょっちゅう酔いに任せて笑いながら話してくる。本当にそんな日は来てほしくないものだ。
後は、全体のうち遺族さんが見つからないなどの理由で身元が判明しなかったケースでは
今年1月時点で2.4パーセントにあたる71人もいたようだ。
お一人様と高齢化が進むにつれて、親戚、子孫も居ない状態で亡くなってからも骨の引き取り手が居ない。
これからの日本でもこの問題はもっと深刻化することになっていくのだろう 。

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