Home > 特殊清掃 > 入社して初めての特殊清掃の作業に行きました。

入社して初めての特殊清掃の作業に行きました。

9月に入社した野々山です。

先日、先輩の監督の元、初めて特殊清掃を任せてもらい、
現場を経験しました。

内容は、大阪市内のマンションの一室で亡くなった方の特殊清掃です。
現場に到着するとご遺族と合流し、状況を確認。
キッチンと居間の間に倒れ、
そこをまたぐように亡くなっていたことが分かりました。

ご遺族に作業時間の目安を伝え、さっそく清掃に取り掛かります。
初めて着る防護服、近所に臭いが漏れるのを防ぐため、
エアコンは使わず、部屋は閉め切ったままで作業を始めます。
最近は涼しくなってきたとはいえ、通気性のない防護服の中は、
あっという間に汗まみれになり、
メガネはズレ、汗で前がよく見えなくなってきます。
(洗浄中は、手が汚れているため、
メガネのずれを直したり、水分を補給したりすることもままなりません)

体液の跡を少しずつぬぐい、脱げたままのスリッパを片付けていくと、
故人が亡くなった状況が少しずつ分かってきます。
ここに足を向け、ここに頭をぶつけて亡くなったのか…
途中で皮膚や、頭髪も見えてきますが、
不思議と「恐ろしい」といった感情は湧いてきません。
故人の最後の痕跡を、丁寧に洗い流すことだけに集中して作業を行います。

およそ1時間で清掃を終え、現場にご遺族を招き入れます。
今回は、清掃のみで消臭は行わなかっため、
多少の臭いは残っていますが、現場への出入りを阻んでいた腐敗臭は軽減され、
ご遺族にも満足いただけました。

この後、棚など大型家具の処分を弊社で行い、
ご遺族が荷物の整理をされるということでした。

今回は、フローリングに体液の跡が残ってしまいましたが、
ご遺族は、ご家族の最後の姿を愛おしそうに眺めている姿が印象的でした。

私にとって、初めての特殊清掃の現場、故人の最後を見届ける仕事であり、
ご遺族にとっても、大事な場面に立ち会う仕事であることを忘れず、
初心を大事にこの仕事を続けていけたらと思います。

Home > 特殊清掃 > 入社して初めての特殊清掃の作業に行きました。

ページの先頭へ