スタッフブログ|独居死・孤立死・自殺のSCS特殊清掃・ケアサービス
飛び降り事故
- 2020-10-27 (火)
- 自殺
SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。
先日、大坂の梅田で、ビルから飛び降りた男子高校生の巻き添えになった形で、ビルの下を歩いていた女子大学生の方がお亡くなりになるという痛ましい事件がありました。男子高校生は自殺とみられているとのことで、屋上に入る扉の鍵を壊して侵入したようです。自殺したいという願望についてがわからなくもないですし、色々な悩みがあったのだろうなとは推測されます。しかし、それは別として、この行為によって、別の方がお亡くなりになったいうのは大いに問題があります。法律的には重過失致死の容疑ということになります。人通りの多い場所で飛び降りた場合、人を巻き添えにすることを予見できたということのようです。この場合、男子高校生は死亡していますので、おそらく被疑者死亡のまま書類送検という流れになります。これは刑事の話ですが、それとは別に民事での損害賠償の話もでてきます。ご遺族の方々にとっては、寝耳に水の話で、損害賠償したところで、とうてい心の傷が癒えるわけでもありませんし、許せるものではないでしょう。こういった飛び降りに巻き込まれて、亡くなられた方のニュースというのはこれまでもありました。そこに思い至らないほど、自殺された方は追い詰められたいたのだとは思いますが、それでもやるせない事故としか言いようがありません。
新型コロナウイルスの影響で経済が打撃を受けている影響もあるのかもしれませんが、ここ数カ月で自殺者数が前年に比べて増加傾向になっています。心配な傾向です。経済的な打撃についてはまだまだ先が見通せず、ここから更なる悪化も予想されます。不景気になると自殺者が増加するというのが、過去の統計からもわかっています。色々なところで相談窓口も設けられていますので、まずは悩みを相談して、自殺を思いとどまって頂きたいですね。
亡くなられた女子大学生の方のことを思うと胸を締め付けられる思いですが、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
死刑囚表現展
- 2020-10-23 (金)
- スタッフのつぶやき
SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。
「死刑囚表現展」、こういうものがあることをはじめて知りました。今、津久井やまゆり苑で入所者46人を死傷した罪で死刑が確定した植松聖死刑囚の作品も展示してあるということで、物議をかもしているようです。
死刑囚に表現する場を与えたいということで始められたようで、背景には死刑廃止を訴える意図もあるようです。確かに死刑廃止を訴える意図というのは理解できますが、ご遺族の方たちからは「贖罪の気持ちが感じられない」と不快感や嫌悪感を表す声が上がっているようです。死刑廃止の議論はありますが、やはり被害者遺族の方にとって苦痛になるようなこういった展示は心情的には理解しがたいですね。死刑廃止は死刑廃止で議論すればいいと思います。しかし、犯罪にどう向き合うかかは、被害者遺族の方それぞれの思いがあります。厳罰を望まれるのが当然でしょうし、たとえ謝罪があったとしても許すことはできないでしょう。別個のお話しになりますので、はっきり言うとこういうのはやめて頂きたいというのが正直な気持ちです。
警察庁では、犯罪被害にあわれた方に対してのサポートを様々な形で行っており、いまも拡充が行われています。その中には、犯罪被害にあわれた方の家の、ハウスクリーニング(特殊清掃)費用の補助なども行われています。犯罪被害にあわれた方に接する身としては、やはり加害者の権利ばかりが強く反映される現状には、やはり疑問を持ってしまいすね。
事故物件 恐い間取り
- 2020-10-15 (木)
- 不動産価値の減少
SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。
以前紹介した「事故物件 恐い間取り」という映画がヒットしているようです。現在混業収入で22億円を超えているそうです。今年のホラー映画でナンバーワンヒットになるのは確実なようです。主演はジャニーズ事務所の亀梨和也さん。監督は中田秀夫さん。「リング」の監督をされていた方だといえば、すぐにピンと来られる方も多いのではないでしょうか。貞子がでてくる時の恐怖感は今でも覚えています。ちょっとテレビ画面見るのが一時期恐くなってしまいましたね。原作は松原タニシさんといって、事故物件住みます芸人としてその界隈では有名な方です。この方の書かれた「事故物件住みます芸人」という本が原作になっています。ちょっと時間があれば見にいってみたいですね。
ちなみにこういう仕事をしていて、普通に事故物件にもいくわけですが、さすがに自分が住むかとなったら躊躇してしまいますね。家賃のお安さも魅力ですし、こういった物件の場合、フルリフォームされていることも多いので綺麗さも魅力ではあります。特に霊感があるわけでもないですし、住めないかといわれたら住めるわけですが、裏側を知っていると色々勘繰ってしまいますので、ちょっと敬遠してしまいますね。これは、その職種についている人が同業の店に行ったりすると、裏側が気になって集中できないのと似ている感覚かもしれません。世の中には気にされない方も結構いらっしゃいます。そういった方にとっては、おすすめだとは思います。但し、孤独死なんかであれば全然問題ないとは思いますが、殺人現場などは流石におすすめはできないですね。重ねて言いますが、霊感的な感覚はありません。心理的な問題です。
和歌山市内にて特殊清掃
SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。
先日は、和歌山市内にて特殊清掃を行ってきました。浴室内でお亡くなりになっておられて、かなり状態が酷く、警察の方からも、中を見るのはお勧めできないとの助言もあって、特殊清掃業者を探されたそうです。とにかく、死臭もひどく、浴室が玄関に近いため、そこを片付けないことには、中の整理もままならないということで、まずは浴室内の特殊清掃だけ行うことになりました。浴室内、特に湯舟につかっている状態でお亡くなりになられると、御遺体の体液がそのまま浴槽に残ってしまいます。慣れていない業者さんですと、このまま浴槽の栓を抜いてしまいます。しかし、このようなことをすると、まず間違いなく排水管が詰まります。また排水管が猛烈に臭くなってしまうので、後々の処理が大変になってしまいます。ですので、弊社ではまずは全部くみ取って、適切に処理します。浴槽一杯の水をくみ取るわけですからかなり大変な作業になります。ここが浴室での特殊清掃が大変な理由となります。また、夏場で暑いなか、防護服を着用して、浴室内で作業すると、熱気が半端ではありません。終了するころには、防護服の中は汗だくで、脱いだ瞬間水がたまっている状態になります。暑さとの戦いの大変な理由の一つです。
終了して、浴室が綺麗になり、若干臭気も弱まったため、これから中の整理を行って、貴重品などを探される予定とのことです。今回は持ち家ですので、よかったですが、賃貸マンションなどですと、現状回復が必要になります。浴室の交換作業なども必要な場合もございます。これから寒くなるにつれて、ヒートショックなどで浴室で亡くなられるケースも多くなってきます。身近な人がいるなら、注意喚起してあげたいところですね。
8月の自殺者数が増加
減少傾向にあった全国の自殺者数が8月の速報値で急増しているとの報道が出ています。コロナ禍の影響もあるのではないでしょうか。前年より女性の増え幅が大きく増加しているようです。芸能人の自死・自殺の報道も続いています。一人で抱え込まずにとにかく相談してほしいと、自治体その他各種団体による電話相談窓口が開設されています。
この先生きていても何もいいことはない、生きているより自殺した方がいい、という思いの袋小路に入ってしまった人に対して、周りのひとがその人を救うために何が言えるのか、できるのか、とても難しいことだと思います。周囲からは予兆がつかめないことも多いと思います。亡くなった後で、自殺よりもっと他によい方法や考え方があったんじゃないかと周りのひとは考えますが、恐らく自殺される方はそれぞれの困難な状況のなかで疲労困憊し、そういった考え自体ができなくなって、思い詰めて、行動に移してしまわれるのではないでしょうか。袋小路に入り込んでしまう前の段階が大切なのかもしれません。他の選択肢が選択できるように、死ぬよりこっちにいた方がいいと思えるような社会になればいいと思います。日々の生活の中で、何か小さくてもいいので喜んだり楽しんだりできるよいことを見つけられれば、少し変わるのかもしれません。
4連休
- 2020-10-04 (日)
- スタッフのつぶやき
SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。
先々週のシルバーウイークの4連休の最中、滋賀県内にて特殊清掃の仕事があり対応してきました。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、普段だと道路渋滞で大変になる、5月のゴールデンウイークも8月のお盆の時期も、大して混むことはなく、仕事をする分にはいい環境になっていました。今回もそうだろうと油断していたのですが、(一応早めには出発しています。)そうはいきませんでしたね。かなりの人出で道路が大渋滞、パーキングエリアにもかなりの人がいらっしゃいました。お客様に早々に連絡して、1時間から2時間遅れる旨を伝えました。結局1時間30分遅れて現場に到着しました。そこから作業完了して帰るわけですが、帰りもやはり大渋滞。かなり遅く会社に戻ってきました。今年は観光業、鉄道、航空、飲食、それに付随する色々な職種が、新型コロナウイルスの影響を受けて、経済的な苦境に陥っています。ですから、こうして連休に混雑することも経済的には非常に喜ばしいことです。確かに渋滞はうんざりなのですが、例年とは違った気持ちで渋滞に対して思うことがありました。旅行ができて、美味しい食事が楽しめて、レジャーが楽しめるって、普通のことではないんですね。いかに有り難いことなのかわかりました。経済的に苦境になるとこういうこともみんなで楽しめなくなります。自殺者なども増加することになります。普通に仕事ができて、休日には色々と楽しめる、これができるって凄いことなんですね。色々と感謝する気持ちになりました。
竹内結子さん
- 2020-09-29 (火)
- スタッフのつぶやき
SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。
先日女優の芦名星さんがお亡くなりになられましたが、今度は女優の竹内結子さんがお亡くなりになったそうです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。自殺とみられているとのことです。再婚されて、お子さんも生まれたばかり、お仕事も順調そうで、いったい何があったのでしょうか。人の悩みは他人には伺い知ることができません。何らかのお悩みを抱えておられたんでしょうね。芸能人の方の自殺がこのところ続いています。影響力のある方が亡くなった場合に連鎖して、自殺が増加することもあるようです。悩みを抱えず、そういった専門のダイヤルに連絡して悩みを聞いてもらうことも重要だと思います、今自殺などを考えておられる方は、こういったものを利用して頂きたいですね。
今年は新型コロナウイルスの流行によって、世界中が変わってしまいました。観光業、飲食業、鉄道、航空、更にそれに絡む多くの職種で経済的に悪化がすすんでいます。これから倒産件数が更に増加する恐れもあります。経済が悪化すると、自殺者数も増加する傾向にあります。ここ数年、実感はともかく、経済的にはリーマンショック以降持ち直していたこともあり、自殺者数が減少していました。新型コロナウイルスによって、また自殺者数が増加するかもしれません。悲しいニュースというものはあまり聞きたくありませんね。
三浦春馬さん
- 2020-09-16 (水)
- 自殺
SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。
女優の芦名星さんがお亡くなりになられてそうです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。まだ36歳と若く、自殺の可能性もあるということです。何があったかはわかりませんが痛ましいニュースになりました。
今週の火曜日からはTBSで三浦春馬さんが出演されていた「おカネの切れ目が恋の始まり」というドラマが始まりました。本来の話数を削って放送するようですね。俳優さんという職業の関係上、こういった形で、亡くなられたあとに普通に生きられているところを見られるのは不思議な気持ちになりますね。若くして成功して、華やかな世界に生きられて、普通の一般人からしてみれば、キラキラしているようにみえても、やはり当人にとっては様々な悩みや苦悩はあるってことですよね。
先日の統計でも8月の自殺者が前年に比べて増加しているといったニュースがありました。新型コロナウイルスの影響による経済的な問題も要因になっているかもしれません。経済状況が悪化すると自殺者数も増加する傾向にあるようです。新型コロナウイルスの影響による経済的なダメージは数カ月続くものと見込まれますので、これ以上自殺者数の増加傾向に影響がなければいいのですが。。。自殺というのは悲しいニュースです。あまり耳にしない世の中であればいいですね。
特殊清掃とゴミ屋敷清掃の作業を行いました
台風は日本列島から離れていっていますが、引き続き大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に注意が必要との事です。近年、異常気象が続いていますが、ただでさえコロナで大変ななか、これから大きな台風や水害がないことを祈ります。
さて、先日は特殊清掃の作業を行いました。ご依頼者は親族の方でした。アパート1Kの室内でお亡くなりになり、お身内の方により翌日に発見されました。特にこの気温が高い時期に発見が遅れるとご遺体の腐敗が進行して臭いや害虫の発生により、より重い事態になってしまいます。今回は比較的発見が早くされたため、ご遺体の傷みは少なかったようです。
ただし、別の問題で、室内がいわゆるゴミ屋敷状態となっており、生活用品や衣類、雑誌などが積み重なって床が見えない状態になっていました。賃貸住宅のため部屋の明け渡しのためにはこれら残された物の仕分け、整理と処分が必要であり、その作業もご依頼いただくこととなりました。室内の消毒作業ののち、残された物を確認しながらご遺族様にお渡しする物(現金や貴金属、重要書類関係、生前のお写真など)、紙類・金属類などリサイクルできるものというふうに仕分けしていきます。そうして積もったモノを掘り下げていくような作業になるのですが、どちらのいわゆるゴミ屋敷といわれるようなお部屋を片付けていて分かるのは、初めからこうした部屋の状態ではなかったということです。散乱した物で隠れていたタンスや押入れなど収納のなかには日用品が仕分けして置かれていたり、掃除道具があったりします。長らく使っていない形跡のお風呂場にはお風呂用の洗剤や掃除用のスポンジなどもあります。どこかの段階で、掃除や片付けがされなくなっていく、生活が雑然となっていく様子があります。生活の途中で何があったんだろうか、と不用品をビニール袋に梱包しながらふと考えてしまいます。その理由は様々だろうと思いますが、きっかけであったり、条件であったりは誰にでもありえることじゃないかという気がします。
片付けが終わり、空っぽになったお部屋には壁や床にカビなどの生活の汚れが残りましたが、ご遺族様はほっとされたご様子でした。
故人様のご冥福をお祈りします。
台風10号
- 2020-09-05 (土)
- スタッフのつぶやき
SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。
大型で非常に強い台風10号が日本に接近しています。九州地方に上陸しそうな進路になっています。特別警報級で、過去に大きな被害が発生した第2室戸台風や伊勢湾台風並みといわれていますので、注意が必要ですね。皆さん色々と準備されていますが、杞憂に終わればいいのですが、そうはならないのでしょうね。被害ができるだけ小さくなることを祈ります。熊本県は豪雨災害からの復興がいまだに行われている状況ですので、被災された方には大変つらい状況だと思います。とにかく命だけは守れるように行動して頂きたいですね。
こういう災害が発生した際に問題になるのが災害ゴミです。今も熊本県では、先の豪雨災害のゴミの処理が終わっていないようです。まだまだ発生しているようですが、この台風で受け入れはいったん中止になるようですね。私どもの特殊清掃や遺品整理の作業などでも、処分しないといけないゴミがでてきますので、一般廃棄物取集運搬許可業者と提携して、現場にゴミを回収してもらいます。その業者さんですが、数年前に京都の嵐山周辺が水害にあわれた時には、ボランティアで他の一般廃棄物収集運搬許可業者さんとパッカー車でゴミの処理お応援に行ってられましたね。パッカー車ですと、普通のトラックより、圧縮できますので、多くの量がさばけるわけですが、水害の場合は濡れていますので、重量がかなり出てしまいます。積載量がありますので、やはり通常よりはさばける量は減るみたいですね。
とにかく注意しすぎるということはありませんので、台風10号を何とかやり過ごしたいですね。