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大量のペットボトル爆弾(し尿)の処理は大変です。

先日、またもやゴミ屋敷の清掃を行いました。
今回は、1Rマンション。
部屋の主は亡くなったわけではなく、
訳あって部屋をそのままにして去ってしまったようです。

一人暮らし用の部屋ですので、
ゴミ屋敷とは言っても、その物量はそれほどでもないのでは?
と、思われるかもしれません。
しかし、部屋にゴミを溜めこんでしまう人は、
想像を超えた溜めこみ方をするのです。
低い所で腰くらい、
高い所では肩の高さまでゴミが積み上げられていました。
さらに、ゴミの間には無数のペットボトルがあります。
これが今回のテーマ、ペットボトル爆弾です。
ゴミ屋敷は、ゴミの溜めこみが進んでいくにつれて、
お風呂やキッチン、そしてトイレといった設備が使用不能となり、
居住スペースすらなくなっていきます。
その際、用を出す手段として、ペットボトルに小便をする、
という行動がよく見られます。
ペットボトルに入れられ時間のたった尿は、
発酵が進んでいるのか、
栓を開けた瞬間にガスと共に噴き出すようなものもあります。
これが「ペットボトル爆弾」と呼ばれる所以です。
臭いも強烈で、汚いお話で恐縮ですが、
たくあんのにおいを数百倍に濃縮したような刺激臭です。
何百本にも渡る、このペットボトル爆弾、
処理をする際は、防護服を着て、
N95など、高機能のマスクをつけて行います
(作業服に飛び散りますし、臭いも長時間かいでいられないほど
強烈なのです)

まずはゴミ屋敷のトイレ周辺のゴミを撤去し、
スペースができたら、ゴミの中からペットボトルを仕分け、
トイレ周辺に集めます。
そして、ひたすら、ペットボトル爆弾を開栓し、
トイレに流していきます。
その途方もない数に、心が折れそうになりますが、
この部屋の住人が、どういった経緯でこうした生活に陥り、
ペットボトルに用を足す日々を続けたのか、
ついつい思いを巡らせてしまいます。

なんとか、ペットボトル爆弾を処理し終えて、
帰り支度をしていると、他のスタッフから、
「臭いで」と指摘されました。
防護服を着ていたため、服に臭いは次いでいないはずなのですが、
噴き出したガスを浴び続けていたため、
身体に染みついていたようです。
今回の仕事、一番心が折れたのはこの瞬間でした。
トラックの窓を半分開け、帰路につくのでした。

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