いよいよ2022年も終わりですね。
私自身、今年9月から特殊清掃という仕事を始めて、
多くの現場を経験しました。
同じ現場に1週間程度通うことも多く、
亡くなった方が生きた場所や時間を少しだけ共有したような、
不思議な気持ちにもなりました。
そして、当たり前のことですが、
人生は人それぞれだと、強烈に感じました。
一人で暮らすことになった理由も、
子どもが手を離れたことだったり、
配偶者に先立たれたことだったり、
自ら望んでそうしたケースもあるでしょうし、
不本意ながら一人で暮らしていた方もいたかもしれません。
特に印象的だったのは、
まだまだ元気な年齢だったからこそ、
突然、命を失い、
心配して定期的に連絡をくれる人がおらず、
長い時間亡くなったまま放置されてしまったケースです。
部屋は人を招くような状況ではなく、
生活感がしっかり残っている中で
特殊清掃を行い、部屋を片付けていくことは
その方の生きた痕跡を消していくようで、少し心が痛みます。
それでも、写真などでその方が楽しく暮らしていた様子をうかがい知れると、
少し安心します。
私たちの仕事は、できればない方がいい仕事ですが、
ゼロになることは無く、誰かがしなければいけない仕事なのだと、
実際に仕事を始めて痛感しています。
依頼していただいた方はもちろん、
亡くなった方にも、思いが届くような仕事をしていけたらと考えています。
本年はありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
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