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特殊清掃 Archive

大量のペットボトル爆弾(し尿)の処理は大変です。

先日、またもやゴミ屋敷の清掃を行いました。
今回は、1Rマンション。
部屋の主は亡くなったわけではなく、
訳あって部屋をそのままにして去ってしまったようです。

一人暮らし用の部屋ですので、
ゴミ屋敷とは言っても、その物量はそれほどでもないのでは?
と、思われるかもしれません。
しかし、部屋にゴミを溜めこんでしまう人は、
想像を超えた溜めこみ方をするのです。
低い所で腰くらい、
高い所では肩の高さまでゴミが積み上げられていました。
さらに、ゴミの間には無数のペットボトルがあります。
これが今回のテーマ、ペットボトル爆弾です。
ゴミ屋敷は、ゴミの溜めこみが進んでいくにつれて、
お風呂やキッチン、そしてトイレといった設備が使用不能となり、
居住スペースすらなくなっていきます。
その際、用を出す手段として、ペットボトルに小便をする、
という行動がよく見られます。
ペットボトルに入れられ時間のたった尿は、
発酵が進んでいるのか、
栓を開けた瞬間にガスと共に噴き出すようなものもあります。
これが「ペットボトル爆弾」と呼ばれる所以です。
臭いも強烈で、汚いお話で恐縮ですが、
たくあんのにおいを数百倍に濃縮したような刺激臭です。
何百本にも渡る、このペットボトル爆弾、
処理をする際は、防護服を着て、
N95など、高機能のマスクをつけて行います
(作業服に飛び散りますし、臭いも長時間かいでいられないほど
強烈なのです)

まずはゴミ屋敷のトイレ周辺のゴミを撤去し、
スペースができたら、ゴミの中からペットボトルを仕分け、
トイレ周辺に集めます。
そして、ひたすら、ペットボトル爆弾を開栓し、
トイレに流していきます。
その途方もない数に、心が折れそうになりますが、
この部屋の住人が、どういった経緯でこうした生活に陥り、
ペットボトルに用を足す日々を続けたのか、
ついつい思いを巡らせてしまいます。

なんとか、ペットボトル爆弾を処理し終えて、
帰り支度をしていると、他のスタッフから、
「臭いで」と指摘されました。
防護服を着ていたため、服に臭いは次いでいないはずなのですが、
噴き出したガスを浴び続けていたため、
身体に染みついていたようです。
今回の仕事、一番心が折れたのはこの瞬間でした。
トラックの窓を半分開け、帰路につくのでした。

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普通に生活していれば無いゴミ屋敷と汚トイレ

先日、入社して初めて、「汚トイレ」の清掃をしました。

「汚トイレ」とは何か?
ゴミ屋敷と呼ばれるお宅の多くは、リビングやキッチン、風呂、トイレにいたるまで
ゴミであふれかえり、それぞれの部屋の役割分担がなくなる状態になっています。

浴槽もゴミが占拠して入浴することはできませんし、
便器にもゴミがあふれかえり、用を足すことができません。
そうなるとどうなるのか?
無理やり用を足そうとすると、便は便器をはみ出て、
トイレの床に積もっていきます。
ここまで読んであまり想像したくない状況が浮かんだかと思います。
「汚トイレ」は、便器はゴミであふれかえり、さらに尿石や便がこびりつき
その周りにも便やゴミの混ざった物が積み重なった状態です。

これをどうやって清掃するのか?
あまり気の進む作業ではありませんが、
ご依頼に応えるためにはそうも言っていられません。
まずは昔ながらの手法ですが、酸性のトイレ用洗剤をたっぷりとかけ
その上からキッチンペーパーなどで湿布し、時間を置きます。
その間に、上部のタンク部分などを洗剤で丹念に磨いていきます。
垂れた洗剤でふやけた床の便がふやけてくれば、
こそげ取ることもできるようになります。
(汚い話で申し訳ありません)

そして、満を持して便器をこすってみると…
ペロンとあの頑固そうな尿石や便のこびりつきが、気持ちよく取れていきます。
弊社ではサンポールを使用していますが、
昔からある洗剤の偉大さをここで改めて感じます。
とはいえ、残ったこびりつきは、
粗めのスポンジでこそぎ取っていく必要があります。

床のこびりつきも、洗剤とスチーマーを駆使して、
ふやけさせこそげ取り、さらに残った汚れをぞうきんで
何度も何度も磨き上げます。

狭いトイレ(しかもかなり汚れている)の中で
こうした作業を繰り返すことは、なかなかしんどい作業ですが、
作業を終えて、ピカピカになったトイレを見る時の喜びは、
なかなかのものです。

このように、普通に暮らしているとなかなか遭遇しない状況ですが、
この仕事をしていると、不思議と同じような状況に出会います。
家を通常ではありえない状況に汚してしまう、
そして、それには一定の型がある。
ある状況に置かれると、
人は「汚トイレ」を生み出す精神状態になってしまうのかもしれない。
少し怖い事ですが、こういった現実と向き合いながら、
できれば「汚トイレ」を生み出す人が少ない世の中になってほしいと願っています。

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ゴミ屋敷の特掃

先日、とある閑静な住宅街の特掃の依頼が舞い込みました。
依頼者は、亡くなった方の親族で、亡くなったのはその方々のおじにあたります。

現場に着くと、その一軒家は外観からして異様な雰囲気を漂わせていました。
庭の木々は伸び放題で、建物の外観にも大きな損傷があり、
一歩間違えば崩れてしまいそうです。
聞けば、もともと依頼者のおばあさんとその息子であるおじさんが二人で暮らしていたそうで、
15年以上前におばあさんが亡くなって以来、
親族も家には入ったことがなかったそうです。

まずは庭の木々をかき分け建物へと近づきます。
さっそく、大量の蚊に襲われ、さらに油断すると伸び放題の枝に頭をぶつけます。
やっとたどり着いた玄関は、どういうわけか開きません。
縁側の雨戸を開くと、その理由が分かりました。
どうやら、家全体をひざくらいの高さまでゴミが覆っているのです。
おじさんは、おばあさんが亡くなった後、
いわゆるセルフネグレクトの状態になったようで、
新聞、雑誌、コンビニで買ったお弁当ガラ、ペットボトル、などのゴミを溜めこみ、
最後には、そのゴミに埋もれるように亡くなっていました。
大量のゴミの中に、黒っぽく変色している部分があり、
おじさんが亡くなった場所だと分かりました。
わたしは、手を合わせ、依頼主のところへと戻りました。

ご遺体の臭い自体は強くありませんが、亡くなったあと腐敗している状況があり、
衛生面の問題があるので、その部分のゴミの撤去と消毒の必要があることをお伝えしました。
依頼主のご意向で、ひとまず亡くなった部屋とその隣のおばあさんの部屋のゴミの撤去を行うことになりました。
2部屋分とはいえ、ゴミは2トントラック3杯分にはなろうかという量です。

作業を始めると、近隣の方からよく声をかけられました。
外観が大きく損傷したこのお宅、数年前の台風で一部が崩れ、そのままになっていたようで、
近隣の人も気になっていたようでした。

まずは、亡くなれた部屋から清掃を始めます。ゴミに埋もれて亡くなっていたため、
汚染範囲がわかりません。そのため、まずは、亡くなられた場所から離れた部分のゴミを回収して、
汚染された部分へと向かっていき、汚染範囲を確認します。
床が見える程度まで片付けていくと、2008年の新聞が見つかり、
この時期からセルフネグレクトが始まったことがわかりました。
そしていよいよ汚染部分の清掃に入ります。汚染部分は、二人がかりで作業します。
汚染範囲を広げてしまったり、汚染部分を必要以上にふれないように注意が必要だからです。

ゴミ屋敷の撤去、そのゴミの量に圧倒されるだけでなく、体力にもなかなか大変です。
特におばあさんの部屋はひざの高さどころか、肩ほどの高さがあり、
下の方のゴミを引っ張り出そうとしても、上からの圧がかかっていて、まったく出てこないのです。
ゴミは見えているのに、なかなか回収できず、少しずつ少しずつ崩していくしかなく、根気のいる作業です。

2日間、のべ6人がかりで2部屋の清掃を終えることが出来ました。
今後、相続等の話が決まれば、家を解体する予定で、
またゴミの撤去を行う必要が出てきそうです。
(内部に残置物があると家の解体は出来ないのです)
このあたり、詳しく知りたい方はぜひ、ビーアライブまでご連絡ください。

エレベーターなし物件での暮らしと生前整理

9月に入社した野々山です。

特殊清掃の世界に飛び込み、驚いたことの一つが、
エレベーターのない5階以上の建物で暮らす
ご高齢の方の案件の多さです。
特殊清掃を行い荷物の運び出しをする我々にとっても、
骨の折れる作業になりますが、
自室まで階段で重い荷物を運び、日々暮らしていた故人を思うと、
日本の高齢社会と住宅事情について考えざるを得ません。

おまけに電車の最寄駅からも遠く、
近隣にお店も少ないエリアも珍しくなく、
時折、「都会の買い物難民」といった形で報道でも取り上げられることがありますが、
深刻な社会問題だと感じます。

また、配偶者を亡くし、その荷物を整理できないまま、
2人分の荷物(時にはご子息の思い出の品も)に囲まれて、
亡くなられている方も多くいらっしゃるようです。

先にも述べたように、エレベーターのない物件から荷物を運び出すことは
骨の折れる作業ですし、
家族の物とはいえ、自分のもの以外の荷物整理は、神経を使う作業です。

整理できないままお亡くなりになった場合、
ほとんど物はご遺族に形見分けされることもなく、処分されてしまいます。
もしも、ご家族に持っていてほしいものがあれば、
生前にきちんと整理しておくことが最善だと、日々仕事をしながら感じております。

生前の荷物整理も弊社で承ることが可能ですので、ぜひともご相談下さい。

入社して初めての特殊清掃の作業に行きました。

9月に入社した野々山です。

先日、先輩の監督の元、初めて特殊清掃を任せてもらい、
現場を経験しました。

内容は、大阪市内のマンションの一室で亡くなった方の特殊清掃です。
現場に到着するとご遺族と合流し、状況を確認。
キッチンと居間の間に倒れ、
そこをまたぐように亡くなっていたことが分かりました。

ご遺族に作業時間の目安を伝え、さっそく清掃に取り掛かります。
初めて着る防護服、近所に臭いが漏れるのを防ぐため、
エアコンは使わず、部屋は閉め切ったままで作業を始めます。
最近は涼しくなってきたとはいえ、通気性のない防護服の中は、
あっという間に汗まみれになり、
メガネはズレ、汗で前がよく見えなくなってきます。
(洗浄中は、手が汚れているため、
メガネのずれを直したり、水分を補給したりすることもままなりません)

体液の跡を少しずつぬぐい、脱げたままのスリッパを片付けていくと、
故人が亡くなった状況が少しずつ分かってきます。
ここに足を向け、ここに頭をぶつけて亡くなったのか…
途中で皮膚や、頭髪も見えてきますが、
不思議と「恐ろしい」といった感情は湧いてきません。
故人の最後の痕跡を、丁寧に洗い流すことだけに集中して作業を行います。

およそ1時間で清掃を終え、現場にご遺族を招き入れます。
今回は、清掃のみで消臭は行わなかっため、
多少の臭いは残っていますが、現場への出入りを阻んでいた腐敗臭は軽減され、
ご遺族にも満足いただけました。

この後、棚など大型家具の処分を弊社で行い、
ご遺族が荷物の整理をされるということでした。

今回は、フローリングに体液の跡が残ってしまいましたが、
ご遺族は、ご家族の最後の姿を愛おしそうに眺めている姿が印象的でした。

私にとって、初めての特殊清掃の現場、故人の最後を見届ける仕事であり、
ご遺族にとっても、大事な場面に立ち会う仕事であることを忘れず、
初心を大事にこの仕事を続けていけたらと思います。

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冬眠から覚めた蛆虫くんお帰りなさい。

春になり桜も散り去り世間ではGWウィーク前の空気感が漂っています。

日々の暖かくなった気候に昼間から眠気まで起こりますね。仕事上車は必須で

毎日特殊清掃や遺品整理の現地調査で、大阪をはじめとして、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県と

色々な地域に車移動します。車の運転中は冬場は窓を閉め切って運転するのですが、

風が気持ちよい季節なので窓を全開にして運転する事が増えました。

幸い私には花粉症の症状がまだ一度も味わったことが無いのでできる事なのでしょうが。

花粉症の方ごめんなさい。

さて新型コロナウイルス感染症も3年目に突入しておりますが、得体のしれない脅威から

解明されてきた事が沢山解ってくるようになり、自分の身は自分で守る事(自己防衛)にフェーズが切り替わり

つつあります。その中で今後の室内や公共交通機関などでのマスクの義務化なども緩和されていくことでしょうね。

アメリカなどでは飛行機の搭乗もマスクは必要なくなっているようですね。ニューヨーク州だけは

まだいろいろと規制されているようです。日本でも風邪とまでは言えませんが、せめてインフルエンザ感染症の

5類感染症指定に変更して、同じように対応していくことにいずれなるように思います。

コロナウイルスに感染された方の職場の除染作業もだいぶん少なくなってきて

感染者も早く落ち着く事を願うばかりです。

ワクチン接種での重傷化を防ぐのと感染しても軽傷で済まれている方が私の周りにも沢山います。

私自身は新型コロナウイルス感染症に感染された方の除染作業をするので、ワクチンは3回接種も2月末で終わり

無事になんとか今まで一度も感染しておりませんが、こればかりはインフルエンザにも感染した事が無く、体質も

大きく関係しているのだろうなぁと思います。

暖かくなり、特殊清掃の案件が増えてきております。

先日冬眠から眼を覚ましだした【アイツ】を見ました。そのあいつは数百から数千と大量にうじゃうじゃと、

明るい所から暗い所に逃げるように、集団でうにょうにょと動いています。蛆虫くんこんにちは。

また今年も大量の君たちとの闘いが始まるのですね。駆除されるか蠅になるかの闘いです。

孤独死や孤立死、自殺(自死)などでの緊急対応等SCS特殊清掃・ケアサービスにお任せください。

お問合せスタッフ一同心よりお待ちしつぉります。

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お仕事に常時してすべての人、自分を大切にする。

新型コロナウイルス感染症の第六派が、全国で猛威を振るっている中で大阪も過去最高の一日の感染者を更新しております。

毎日のニュースの中で著名人で誰が感染したかとか、不安が煽られる報道の中で、私の身近な知り合いで陽性になったかたも

数名でてきております。(あくまでも知り合いなので濃厚接触しておりません)本当に心配な日々が続いておりますが、

新型コロナウイルス感染症の対策として、マスク手洗いうがいの徹底をしてまずは【かからない】【うつさない】ように

年末前から年始にかけて私たちのお仕事でもあります特殊清掃が落ち着くのかと思っていましたが、今年も怒涛の年末年始になりました。

年末の寒波でかなり近畿地方でも雪が積もるくらいの気温の低下がありましたので、特殊清掃が必要な凄惨な現場であっても

気温の高い夏場との違いで、死臭(腐敗臭・腐乱臭)も強烈に嗅覚を刺激するほどでは無くて、夏場ならば強烈な死臭(腐敗臭・腐乱臭)が

嗅覚のみならず目が開けられないくらいに視覚にまで刺激する現場だと思います。今の時期は特殊清掃の作業自体をスムーズに無心で

行えるという事です。あと数か月もすればまたあの強烈な現場が待っていますので気持ち的にも何か?を温存できるのかなと。苦笑

私たちの特殊清掃現場では切っても切れない大切な事があります。特殊清掃現場といっても様々です。

例えばペットを放し飼いしてしつけをきちんとできなくて排泄物の垂れ流しがそのままの状態を特殊清掃する。これも

特殊清掃ですし、今社会問題になっておりますセルフネグレクト問題。世間一般に名前が認知されている

ゴミ屋敷。これの片付けや原状回復は特殊清掃になります。

そして、入居者が孤独死や孤立死、自死(自殺)、殺人(殺害)によっての原状回復現場。勿論故人様に限りませんが

かなりの割合でだれかが亡くなってしまった現場も特殊清掃です。

ほとんどの場合が故人様がその場所にいなくなったままの場所 いわば住居がそのままの状態で残されているわけです。

お亡くなりになられる方は高齢者から若い方まで様々ですが、近年では高齢化社会の関係もあり

高齢者の方がお亡くなりになる場合が非常に多いです。

高齢者の方が亡くなると、10人に6.7人はお亡くなりになられた方のご先祖であったりパートナーのお仏壇が鎮座しています。

御仏壇というのはわれわれSCS特殊清掃ケアサービスの考え方では、お仏壇は祭られている方の今の住処と考えます。

特殊清掃のお見積りを作るときに遺族様であったり、身寄りが無い場合であれば物件のオーナー様が依頼者になる事があります。

依頼者は少しでも安く金額を抑えたいのが当たり前です。

毎日、お仏壇にお勤めをしていた故人様の想いであったり、お仏壇に祭られているご先祖様の事を深く考えないことは

当たり前かもしれません。そんな状況なので遺族様でもオーナー様でもお仏壇は処分してくださいと言われる事が多いです。

私はそんな場合でお伝えします。申し訳ございませんが、弊社ではお仏壇は故人様のご先祖様との対話できる家のようなもの

なので、ゴミとして扱う事はできません。それでもどうしてもというならば、弊社がかねてよりお世話になっている

お寺へ持ち込んでお仏壇を火にかけてその灰を、誰も踏むことのない山の頂上付近まで三輪車で運んで土に還す。撒いて頂きます。

これをお焚き上げといいます。そして祭られている先祖であったりご家族様に対しての毎日のお勤めでお経をあげてくださります。

これを最大半年以上にかけて毎日心こもったお勤めしてくださいます。

しかしそれだけの事をしていただけるのにはお気持ちのお布施も必要になってきます。

お金の問題であれば、市区町村の環境課に連絡して粗大ごみとして取りに来ていただく選択もあります。

どうされますか?と提案させていただきます。

こればかりは何が正しいという選択肢は依頼者に決めていただく必要があるのです。

別に粗大ごみやパッカー車に処分しても誰がバチに当たるとかそのようなオカルト的は事では無くて

われわれSCS特殊清掃ケアサービスのスタッフは、15年以上にわたって大阪の高槻市にある一乗寺という日蓮宗のお寺に

今まで何100基とお仏壇をそのお寺様に持ち込ませていただいております。

新型コロナウイルス感染症の脅威が始まってからは年末のお蕎麦や除夜の鐘を中止しておりますが、

それまではお寺の大掃除と大晦日のご奉仕にずっとお手伝いさせていただいていました。

そのお寺のお上人が本当にすばらしい住職様で、1基、1基丁寧にお経をあげていただいているのを

毎回目にしているので、ぞんざいに扱う事はできません。

お上人はいつも遠慮しなくて持ってきてくださいとおっしゃって下さります。

しかし、なんでもかんでも沢山の仏壇をお持ちするとお上人の負担になると思うのです。

それくらい1基に対しての想いが伝わるのです。

われわれはSCS特殊清掃ケアサービスのスタッフはこのような縁で先祖の大切さであったり、家族、他人、自分自身の大切さに

常日頃から向き合わせていただいております。ありがとうございます。

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孤独・孤立対策推進会議による重点計画

令和3年12月28日付で内閣官房孤独・孤立対策推進会議による孤独・孤立対策の重点計画が発表されていますね。

内閣官房ホームページにて概要や本文が読むことができます。

新型コロナ感染拡大後に、交流・見守りの場、相談支援を受ける機会の喪失が起こっていて、コロナ禍以前から社会に内在していた孤独・孤立の問題が「顕在化・深刻化」しているとあります。

若い人や女性の自殺が増えていることもそうですし、ニュースを見聞きしていても何かイライラしたことでキレて犯罪に至るようなケースも増えているような気がします。

孤独と孤立の定義についても書いてありますね。

孤独が一概に悪というわけでは決してなくて、だいぶ以前からおひとり様とかひとりキャンプなんて言葉も流通しています。

「望まない孤独」「孤立」は支援が必要な問題になりうる可能性がありますね。

「ぼっち」なんて言葉は望まない孤独を指しているように思います。

孤独、孤立の問題は弊社のような特殊清掃業とも大きくつながる問題です。

ゴミ屋敷といったセルフネグレクト、孤独死、孤立死、自殺、そういった問題が発生した後、顕在化した後の対応に私たちのような業者は関わっているわけですが、本当に大切なことはその予防だと思います。

つながり作り、地域作り、相談の声を上げやすい環境の整備など対策、施策、方針が示されていますので、ぜひ目に見える形で推進していっていただきたいと切に願います。

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今年は職を失った方の自死現場が多かったです。

今年も残すところあと僅かになりました。SCS特殊清掃ケアサービスに関わってくださりました沢山のご縁に感謝いたします。

来年も宜しくお願いいたします。今年も一年間で沢山の特殊清掃業務をおこなってきました。

来年の年始もすでに予定が決まっておりますが特殊清掃の緊急対応等、年中無休で対応させていただいておりますので

お困りの際はSCS特殊清掃ケアサービスまでご連絡戴ければと存じます。

今年を振り返って、やはり新型コロナウイルス感染症の影響で緊急事態宣言もあり

職を失った方が多いのか、とにかく一年間で(自死)自殺現場の特殊清掃が多かったです。

孤独死(孤立死)現場も年々増えて今年も多かったですが、

中でも圧倒的に多く感じたのは特に女性が自死(自殺)された特殊清掃や遺品整理の現場を

沢山対応させていただきました。

つい先日にあった現場では懇意にして頂いてる葬儀社からの依頼でした。

娘さんが自死(自殺)されたので遺品整理を頼みたいとの事。

自死(自殺)されるかたの9割は自室にて、首にロープ等をかけてお亡くなりになられる方がほとんどです。

10年以上前に問題になった硫化水素を発生させて自死(自殺)される方はもうほとんどおられませんが、

練炭を利用した(1酸化炭素中毒)自死(自殺)もかなり少なくなってきているような気がします。

それでも年に数回は対応しているような気がします。

このように自室で自死(自殺)される方がほとんど。

ご遺族様と電話で打ち合わせした時に確認させて頂いたのですが、

お部屋でお亡くなりになられておられたのですかと。しかしどうも違うようなのです。

現地で待ち合わせしていたので、部屋へ向かうと部屋の中からご遺族の初老の男性が出てこられました。

挨拶をして少し話をしていると娘さんを突然このような形で失い、葬儀を終え数日は動けなかったようでした。

ようやく重い腰を起こして、片づけねばと決めたようです。

それでも喪失感は想像を絶するものでご遺族様のお顔には覇気が無く悲嘆に暮れている状態です。

御遺品整理の見積を作りながらご遺族様とお話ししている中で、娘さんの自死(自殺)についてお話してくれました。

河川敷で手首を切って絶命していたそうです。

半年前にご遺族様の連絡があったようでした。お金が無くて困っているとの事だったそうです。

それからは連絡が無くてこのような結果になってしまったことの後悔。

娘さんは部屋で亡くなると家族に迷惑をかけるのをきっと理解されていたんだと思います。

本来、賃貸物件での自死は、損害賠償の対象になる事がほとんど。

昔にあった現場で今でも忘れる事が出来ない事で、自死(自殺)された部屋の階全ての住人が

出て行ってしまったので、大家さんがご遺族さん対して全員分の家賃を数か月分請求するケースがありました。

家賃の請求だけでも飛んでもない金額になりますが

それだけではなくて、特殊清掃費用、消臭(脱臭)費用、リフォーム工事費用を全て支払わなければなりません。

賃貸の連帯保証人に対しては責任があるわけです。

故人様は賃貸住宅で自死すると両親に迷惑が掛かってしまう事を調べそこまで理解した上で、外にでて河川敷で絶命。

考えただけで涙が出そうでした。

お部屋には必要最低限の家財のみが残されていて、クローゼットには布団も綺麗に収納した状態でした。

故人さんの人柄がみてとれるような生活感がありました。

故人様のご冥福をお祈りすると共に残されたご家族様の悲嘆が和らぎ、一歩づつ前を向いていけるようになりますように。

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孤独死や孤立死現場での新型コロナウイルス感染との関係

昨年からの新型コロナウイルスの猛威によって、世界中の人々のライフスタイルが一変しました。

日本では新型コロナウイルスの感染が少し収まっている状態ではあります。

終息に近づいているのかなぁとも思ってしまいますが、基本的な感染症対策を講じて引き続き生活していくしかありませんね。

昨年夏からの度重なる緊急事態宣言期間中や、蔓延防止期間などでも私たちの仕事である特殊清掃の現場は続いていました。

もしかしたら、新型コロナウイルスに感染している人が孤独死しているケースも疑わざるを得ないケースも沢山ありました。

特殊清掃の現場では感染症対策の一環として、基本防護服を着用して作業することになります。

SCS特殊清掃ケアサービスの社員全員が、感染症対策の座学勉強して取得したのが民間資格ですが、

医療機関や大手製薬会社等の企業の社員さんも取得している【医療環境管理士】の資格試験に合格しています。

その資格が無ければ特殊清掃の現場作業をする事は出来ないわけではありません。

SCS特殊清掃ケアサービスの社員全員が、何故その資格を取得したのかと言いますと、

誰よりも感染症の恐ろしさを勉強することによって、全て理解したかったからです。

目に見えないリスクなので危機管理をもって特殊清掃現場に臨むわけですから、全ての社員が感染症に

羅漢するリスクは限りなく低いわけです。

新型コロナウイルス感染症が広がってから、孤独死現場にまず初めに入って御遺体の確認をされる消防や警察、鑑識が

以前とは違う、完全防護服状態で対応されているそうです。

コロナかもしれないという可能性があるからだそうです。

SCS特殊清掃ケアサービスの社員全員が医療環境管理士の資格で勉強してきたことのひとつに

ウイルスと細菌の違いがあります。

その大きな違いは最近は宿主(ここでは動物・人間)が死んでも細菌は自ら増殖することが出来るのに対して、

ウイルスは宿主が死ぬとウイルス自体が生きた細胞の中でしか、自ら増殖できないので死滅するという事です。

新型コロナウイルスの研究でもまだまだ正確な時間数は確定されていません。

しかし間違いなくウイルスは生きた細胞の中でしか増殖する事が出来ないので、時間が経てば死滅します。

孤独死や孤立死現場で時間が経って発見されたご遺体が、生前に新型コロナウイルスに感染していて、

それが原因でお亡くなりになったとします。

しかし時間が経って発見されたご遺体にはおそらく新型コロナウイルス自体は死滅していると思います。

それでもウイルスよりも大腸菌やその他細菌に汚染されているので、感染症に羅漢しないために防護服を着用するわけであります。

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るってからの孤独死現場では、もしかしたら新型コロナウイルスに感染して、コロナだと

気づかずに容態が急変してお亡くなりになられた方もいたのかもしれません。

特殊清掃を今年一年間振り返り、私自身が気になったことがあります。

特殊清掃が終わり、依頼者様から遺品整理や残置物処分を頼まれることがあります。

遺品整理の作業とはお亡くなりになった方の家財を一つずつ確認しながら、書類関係もひとつづつ必ず目を通します。

その際に孤独死や孤立死現場でよく見かけるのが、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種券です。

私が今年見てきた孤独死現場で、新型コロナウイルスのワクチンの未接種者の方が90%以上でした。

中には大勢封筒自体も開封していない方もいました。

高齢者程重傷者が増えるので、ワクチン接種を早くから優先的に接種券も配られていましたが、もしかしたら

関係もあるのかもしれませんね。

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