スタッフブログ|独居死・孤立死・自殺のSCS特殊清掃・ケアサービス
京都アニメーション
- 2020-05-28 (木)
- スタッフのつぶやき
SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。
京都市伏見区の京都アニメーション第一スタジオの放火及び殺人、殺人未遂の容疑で青葉真司容疑者が逮捕されました。かなり重症の火傷であり、懸命に治療にあたられた医療関係者の方々の苦労はひとしおだっただろうと想像されます。職業意識、倫理をもってしても様々な葛藤が治療中もあったであろうと想像されます。それでも、事件の全容把握のためにも懸命に治療された医療関係者の方々には敬意を表します。これから取り調べ、裁判の過程で青葉真司容疑者は何を語るのでしょうか。ご遺族様、実際に怪我を負われた方、そのご家族様にとっては、様々な葛藤、心情がるであろうことは想像にはかたくないです。せめて真相を話してもらいたいという意見もあれば、興味がない、関わりたくないといった意見もあるでしょうし、一刻も早く死刑になってほしいという意見もあるかもしれません。おそらく納得のいく犯行理由はあるわけないのですが、せめて容疑者は正直に話してほしいとは思います。
スタジオはすでに解体されていますが、跡地の利用はまだ決まっていないようです。公園や慰霊碑などをつくらないでほしいといった要望もあるようです。今後京都アニメーションと町内会で話し合われていくんでしょうね。まだまだ事件の影響は様々なところで出ています。なんともやりきれない気持ちになってしまいますね。
お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
硫化水素での自殺
先週末、プロレスラーの木村花さんの訃報が日本中を駆け巡りました。
まだ22歳という若さでした。断言できませんがSNSでの誹謗中傷で精神的に追い詰めれられて
自ら命を絶ったとの事です。ネットニュースでも死因がちらほら伝えられてきています。有毒ガスを発生との事なのと、玄関の外ドアに『有毒ガス発生中』と張り紙をしていたとのことなので、硫化水素を吸引で死亡されたと思いました。
今はネットで調べればいくらでも自殺方法が調べられてしまいます。昔は完全自殺マニュアル(本)なるものがあり、富士の樹海などで自殺された方の御遺品の中から感染自殺マニュアルが見つかる事が結構あったそうですが。本を買う必要もなく、すぐネットを調べれば簡単に沢山の方法が見つかります。
硫化水素での自殺は市販の薬剤で簡単に出来てしまうのと、即効性が高いと勘違いされておられる方が多いので、10年程前にはこの方法を使用する人が結構いたはずです。しかし、硫化水素での自死はリスクが高く、助けに来た方が巻き添えをくらうケースもありました。ガスが高濃度になればすぐに死ねると思いがちですが、高濃度になるまでには時間がかかり物凄く苦しみ、失敗すれば障害や肺の機能等が壊れてしまう可能性もあるわけです。SCSでも特殊清掃現場で、硫化水素で自死された方の現場作業をしたことも多いですが、別の方法で自死される方のほうが今は圧倒的に多いですね。とはいえ、私自身は生きる勇気よりも死ぬ覚悟が勝るということはとんでもなく恐ろしい事です。自分を殺してしまう人には皆さん色々な理由があると思います。そのような方には生きる喜びが絶望にしか感じなくなってしまっているのでしょうか。
木村花さんのご冥福をお祈り申し上げます。
孤独死や孤立死、自殺現場の特殊清掃はSCSのお任せください。
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警察扱いの26遺体、新型コロナウイルス感染
- 2020-05-25 (月)
- スタッフのつぶやき
SCS特殊清掃・ケアサービスの林田です。
警察庁によりますと、全国の警察が21日までに取り扱った遺体のうち、26人が新型コロナウイルスに感染されていたそうです。自宅で亡くなるなどした人が20人、勤務先などで容体が悪化し、病院で死亡が確認された方が6人だったとのことです。亡くなられた方にお悔やみ申し上げます。
「超過死亡」のデータなどもあり一部では新型コロナウイルスで亡くなった人の数を隠蔽しているのではないかといった指摘もあるようです。「超過死亡」については、色々と読んではいるのですが、勉強不足もあり、正しいのはなんなのか私には判断がつきませんので詳しくは言えません。但し、あくまで推測値でありますので、もしかしたら、これだけの数がいたかもしれないといったことになります。実際にお亡くなりになった人の数は例年より少なくなっており、インフルエンザでお亡くなりになる方は、今回の新型コロナウイルスの影響で逆に少なくなっているので、このあたりの数値を読み取って、新型コロナウイルスによる死者数を判断していくみたいです。色々と論評はあるとは思いますが、お医者様も警察も一生懸命お仕事されていますし、一時期に火葬場がいっぱいみたいなデマをとばした人もいましたが、葬儀社の方に否定されていました。もしかしたら、漏れているかもしれませんが、統計学的にはかなり数字が小さいため、意図的に隠蔽したとしても、影響が小さすぎて、あまり意味がないように感じます。
正当に真摯に働いておられる方がいますので、隠蔽論などをお話しになられる方は、もう少し丁寧に説明していただけるとありがたいです。私は、発表されている新型コロナウイルスによる死者数については信頼しています。但し、数字は各国に比べて少ないとは言え、お亡くなりなられた方の近親者の方にとっては非常に重いと思いますので、お亡くなりになられて方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
お葬式
- 2020-05-22 (金)
- 特殊清掃
SCS・特殊清掃ケアサービスの林田です。
お葬式というのは、区切りの意味合いもあると思います。亡くなってから、通夜、お葬式と行う中で、別れの気持ちにひと段落つけるという役割ですね。但し、遺族様にとっては、亡くなってからのあわただしさに、手続き事、更に近親者、近しい方へのご連絡と目が回るような忙しさですので、殆どゆっくりは考えられないのではないでしょうか。とはいえ、そこで一区切りつけるきっかけにはなりますね。新型コロナウイルスでお亡くなりなられる方が多いですし、志村けんさんや岡江久美子さんなど芸能人でお亡くなりになられる方もいらっしゃいましたので、テレビで注目された方も多いと思います。感染症法の関係で新型コロナウイルスでお亡くなりなった方のご遺体は24時間以内に火葬しなければなりません。平時であれば、近しい方に看取られ、お別れ会などもひらいて、盛大にお見送りされていたであろう志村けんさんは、面会もできず、ひっそりと火葬されて、お兄様がご遺骨だけ受け取られることになりました。岡江久美子さんもご遺骨が玄関前に置かれるという悲しい形になってしまいました。(大和田獏さんが、人との接触を控えられたのだとご推測します。)このような形になってしまうと、なかなか気持ちの区切りをつけるのは難しいですよね。ファンの方に向けては、新型コロナウイルスの感染が収束してから、お別れ会などがあるとは思いますが、近しい方にとってはお葬式も行えないということで日常が続くわけですし、感情の区切りをどうつけていくか、難しいところですよね。
特殊清掃の場合はご遺体が腐敗しているケースが多いので、今回の新型コロナウイルスでの死亡のように、先に火葬してしまいます。ですので、お葬式をしてもご遺体が無くお骨だけで後日に施行、もしくは直葬といって、火葬場でお別れをするといった形式になることが多いです。この場合もなかなか気持ちに区切りをつけるのは難しいですよね。特殊清掃でお部屋の片付けをすることで、ご遺族様の気持ちの区切りに少しでものお役に立てればいいかなと感じる今日この頃です。
大阪市東成区でゴミ屋敷の片付けをしました。
- 2020-05-21 (木)
- 特殊清掃 | 腐敗臭、腐乱臭、死臭
SCS特殊清掃ケアサービスです。
先日、大阪市東成区でゴミ屋敷の片付けをしました。依頼者はいつも私たちがお世話になっております、一般廃棄物収集運搬業者です。ゴミ屋さんがなぜ?と思われるかと思いますが、実はこのごみの山のほとんどが汚物である。数百個あろうか、ペットボトルにはすべて尿がはいっており、発砲スチロールとカップラーメンの殻には大便おまけに大量に積みあがった使用済みの紙おむつの山。もともと住居としてではなく、倉庫として借りていたところに住んでいたようでトイレがないのである。住人は、このごみの山で生活されていて、そして孤独死。発見されてから大家さんはびっくりしたそうだ。かなりの不衛生さで消毒が必要と判断されて、依頼が来たのである。なかなか経験したことがないくらいの人糞と尿のアンモニア臭が身体に染み付き、ご遺体があった死臭や腐敗臭が鼻の感覚がマヒして感じられないくらいであった。3日かかって中のゴミ全部を出すことができました。特殊清掃の現場なみに、感染症の危険性がある為に、入念な消毒を繰り返し施工しました。ゴミ屋さんの話だと総重量30トン程度あったそうです。
作業前
終了後
新型コロナウイルスの殺菌・消毒
- 2020-05-20 (水)
- 特殊清掃
新型コロナウイルスの影響が多くでてきています。感染数こそ大幅に激減しましたが、これから来るであろう第2派にも注意して、日々の生活をするしかありませんね。緊急事態宣言が全府県で解除になれば一気に経済が復活するわけでもなくて、皆様が手探りですこしづつ生活を戻すしかないでしょうか。コロナの影響は我々の仕事である特殊清掃にも影響を及ぼしています。福島県で、復興住宅に住む高齢者が孤独死をしていたというニュースを見ました。これだけではありません。報道こそされていないですが、全国で同じような事が起きています。まず、外出自粛が全国的に広がっていき、介護サービスや見守りサービスにも大きく影響を及ぼしたようです。安否確認も含めて定期的に高齢者のご自宅に伺うことが、外出自粛で不十分になりこういった悲劇は起きているのです。もちろん、否定的な事を言うつもりはありませんが、こういった問題もきちんと向き合って対応しなければなりませんね。SCS特殊清掃では感染症対策の現場対応を長年従事をしており、コロナウイルス感染者が働いていた職場や居宅等の殺菌・消毒現場対応を3月半ばくらいから続きますが、早くこういった現場対応が終わり、少しでも以前のように皆が笑える日々にする為の今現在の辛抱ですよね。本日、夏の全国高校野球大会(甲子園)の中止が正式に決まりました。この為に今まで苦しい練習を乗り越えてきた球児たちには、本当に悔しかった事と思います。この悔しさをバネにコロナ終息後に新しい何かをつかめたらなとおもいます。
新型コロナウイルス感染症の対応はSCS特殊清掃ケアサービスにお任せください。
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新型コロナウイルス感染の孤独死
連日、新型コロナウイルス関連の報道が流されています。先日のニュースでは私たちの特殊清掃に関わる重大なニュースが流されていました。
亡くなられた方が新型コロナウイルスの感染者していたというニュースです。実際に特殊清掃の現場でも多く関わる、孤独死現場でのコロナウイルス感染例も数件聞いています。
これから夏に向けては、孤独死していた方が新型コロナウイルスに感染していたなんて例も増大するかもしれません。孤独死現場では、感染症対策のエキスパートである医療環境管理士であるスタッフが標準予防策(スタンダードプリコーション※すべての湿性生体物質は、何らかの感染性を持っている可能性がある、という概念を前提にした対策の総称。
湿性生体物質・・血液、汗以外の体液(唾液、鼻汁、喀痰、尿、便、腹水、胸水、涙、母乳など)、傷のある皮膚、粘膜など。)を遵守して、すべての身体から出る血液、体液等を扱う際には感染症対策で対応するのが当たり前になっていますので、今まで感染症に羅漢することはありませんでしたが、より一層気を引き締めて、対応しなければなりません。新型コロナウイルスの例をみても体外に放出されたウイルスは数日間、生き続けるとの実験例もあるように、故人が感染していた場合の部屋全体の消毒はもちろんの事、御遺品は家財も全て消毒して、処理しなければなりません。孤独死して発見が遅れた際は、ご遺体は腐敗して、血液、体液が流れ出てきます。その血液、体液の処理も注意が必要です。
私たちが現場に入る前ではリスクが高く、はじめに発見した人、ご遺体を検視する警察管&監察医、葬儀社、ご遺族すべての人に感染の可能性があるわけです。ウイルスは眼で見る事は出来ませんので、感染しないよにマスク、手袋、ゴーグルの防護具は必須です。私たちでは当たり前の感染症予防ですが、ここから感染拡大にならないように気を付ける必要もあると思います。
SCS特殊清掃・ケアサービスでは新型コロナウイルスの消毒施工も対応しております。お困りの際はご連絡ください。
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鬼滅の刃 最終回
- 2020-05-18 (月)
- 死臭
SCS・特殊清掃ケアサービスの林田です。
今日発売の少年ジャンプで「鬼滅の刃」が最終回を迎えました。内容は端折ります。当初から面白かったのですが、アニメ化以降に一気に火がついて、世間的にも大流行になりました。コミックスの売り上げも。「鬼滅の刃」でほぼ埋め尽くされているような状況でした。最終回を迎えるのか、それとも引き延ばしされるのかと議論になっていましたが、綺麗に最終回を迎えました。これだけのヒット作が、人気のさなかに終了というのは、「スラムダンク」以来かもしれません。スピンオフ作品が誌上で連載されますし、テレビアニメはまだまだ続きますので、しばらく「鬼滅の刃」人気はおさまらないでしょうね。
特殊清掃や遺品整理を行っていると、こういった物も室内に残されていたりします。先に挙げた「鬼滅の刃」のような人気作品のコミックであったりDVDであったり、グッズですと、高額で買取可能なケースもあったりします。さすがに、特殊清掃現場で死臭がついてると処分するしかありませんが、そうでないケースであれば、買取可能です。ある人にとっては価値のない代物も、他の人にとっては価値のある物だったりもします。ご自身で片付けるときは注意してください。でも一方で、昔高額で買っても、今は買い手がいないといった物は、買取不可能になりますので、宝石や貴金属など不変の価値を持つもの以外には、あまり期待しないのも、がっかりしないための心積もりになりますので、ちょっと心の隅にでも覚えておいてください。
テレビと本
- 2020-05-15 (金)
- 死臭
SCS・特殊清掃ケアサービスの林田です。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、家にいようということで、何かとテレビを見る機会が増えています。そんな方も多いのではないでしょうか。今だとユーチューブを見られている方も多いかもしれませんね。
昔話ですが、私が小学生時分の話です。勉強をしないでテレビばかり見ていると母親に怒られて、テレビのコードを隠されて、1年間テレビ無しで過ごすことになりました。テレビっ子でしたが、テレビがなくても意外と何も困らないものですね。同級生の話題についていけないことはありますが、特に不便はありません。そのかわり本を読むようになりました。図書館の本を片っ端から読みました。そのおかげで、世界的に有名な小説は小学生の時には知ることができました。その後、テレビが復活してからも読書の習慣は残りましたね。今考えると非常にありがたい母親の処置だったと思います。母の日もあって思い出しました。
ちなみに読書で言いますと、本が多い家の特殊清掃は大変です。紙というのはニオイがつきやすいので、死臭が強烈に吸着してしまいます。通常の紙であれば古紙リサイクル可能なのですが、悪臭の吸着した紙はリサイクル場所で引き取ってもらえません。処分する必要があるのですが、処分金額は重量が単位ですので、本が多いと、物量以上に処分金額が高くなってしまいます。今は電子書籍もありますので、そちらに移行すれば、場所もかさばらないですむかもしれませんね。特殊清掃でなく、遺品整理で考えても、できるだけ物を増やさないのが、あとに遺された人のためかもしれませんね。
大阪市生野区で特殊清掃作業をしました。
暖かくなると特殊清掃の現場作業では、冬場とは明らかに大きな違いがある。
冬の寒い時期にはほとんど冬眠をしているので活動はほとんどしていないのだが、春の訪れとともに存在感が大きくなるのが蠅である。寒い時期の蛆虫や蠅を見かける事もあるのだが、その動きは遅く処理するのも容易だ。特殊清掃現場では基本的には、そこにご遺体が存在している場所で行うことになる。蠅や蛆虫とは切っても切れない仲である。部屋の扉をあけると何十万の蠅の大群でいっぱいになっていたりすると、一匹の蠅の羽を振る音もそれだけの大群になると巨大な轟音と鳴る。蛆虫も信じられないくらい大量に動いている事がある。バケツ3杯分くらいの蛆虫を見た事もある。蠅や蛆虫の被害では近隣への迷惑である。蠅が微量の死臭を嗅ぎ付けて部屋の小さな隙間から室内のご遺体の場所へ飛んでいく。次にご遺体へ卵を直接産み付ける(1回の産卵で100~150個)それがご遺体から沢山の栄養を摂取した蛆虫が蛹になり、蠅の成虫となる。次に蠅の成虫150匹がご遺体へ卵100~150個を産み付ける。これの繰り返しでネズミ算的な大量発生になり、部屋の中にこれだけ大量の蛆虫・蠅が生息する。厄介な事に、蛆虫は暗い所で蛹になる為に暗いほうへ向かい、床の小さな隙間などから暗所へ移動する。(蛆虫は産まれた直後は一ミリ以下でどんな隙間でも侵入していく)蠅は蛆虫とは正反対に明るいほうへ向かっていく。つまり蛆虫はマンションや集合住宅では床下の暗い所へ向かっていくため、木造の集合住宅などでは下の部屋へ落ちていく。階下の住人からすれば、天井から大量の蛆虫が落ちてくるわけでたまったもんじゃない。一方蠅たちは、室内から外に出たくてしょうがない。換気扇などの隙間から大量に外へにげでてしまうのである。これも隣近所の住人からすればたまったものじゃない。洗濯物をベランダに干していると蠅が大量にくっついている等の苦情が多い。 先日の現場もそうであった。木造長屋2階建ての集合住宅(大阪では文化住宅)での孤独死があった。故人は高齢者で身寄りがなくて、依頼者は物件の大家さん。対象部屋の住人が天井から沢山の蛆虫が落ちてくると訴えかけて、大家さんが2階の部屋を訪ねると高齢者の住人が孤独死されていたとの事。下の階の住人はたまったものじゃなかったのだろう。そのまま知り合いの家へ逃げ込んでいるようで、早く何とかしてほしいとの事で即日作業になった。室内全体を殺菌消毒をして、汚染された布団や畳と床の下地を撤去し、部屋に残された家財道具を遺品整理で仕分けしたのちに撤去しました。そして最後には蛆虫には殺虫剤(乳剤)、蛹には(脱皮阻害剤)、蠅に(ULV乳剤)で防除して引き渡しました。
お亡くなりになられた故人様のご冥福をお祈り申し上げます。
作業写真
作業後